518人が本棚に入れています
本棚に追加
実家
土曜日、美衣子の実家へ
海斗の運転で帰った。
「ただいま〜」
「こんにちは〜」
「お帰り〜」と走って玄関まで出て来る母
「いらっしゃい!」と、ゆっくり歩く父
「ご無沙汰しておりました。」
「こちらこそ〜お忙しかったんでしょう?」
「あ、はい。」
「大賞を取ったそうだね、おめでとう!」
「ありがとうございます。」
父は、早く聞きたくて、玄関で話し始める。
「まあまあ、上がってからで良いじゃないの。」
バタバタとリビングへ
新商品開発の話からプレゼンで2人の作品が選ばれたこと、そして、コンテストで海斗の作品が大賞に選ばれたこと、一から全部話し、ようやく妊娠の話、そして、入籍が早くなってしまうことを海斗が陳謝し、証人になって欲しいとお願いした。
「うちは、いつでも嬉しいのよ。ようやく美衣子が結婚する気になってくれたんだから…海斗くんの方こそまだまだお若いのに、もう結婚しちゃって良いの?」
「ちょっと!お母さん、今さらそんなこと言われても、もう赤ちゃん来年には、生まれるのに…」
「まあ、それもそうね。」
「僕は、大丈夫です。美衣子さんにも何度も確認されました。まだまだ未熟者ですので、こちらの方こそ申し訳ないです。」
「これから、頑張ってどんどん出世してもらわないと…ふふ」
「お母さん!」
「まあまあ、あまり気負わないで、頑張って!」と父
証人の欄に父に、署名捺印をしてもらった。
最初のコメントを投稿しよう!