実家

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実家

土曜日、美衣子の実家へ 海斗の運転で帰った。   「ただいま〜」 「こんにちは〜」 「お帰り〜」と走って玄関まで出て来る母 「いらっしゃい!」と、ゆっくり歩く父 「ご無沙汰しておりました。」 「こちらこそ〜お忙しかったんでしょう?」 「あ、はい。」 「大賞を取ったそうだね、おめでとう!」 「ありがとうございます。」 父は、早く聞きたくて、玄関で話し始める。 「まあまあ、上がってからで良いじゃないの。」 バタバタとリビングへ 新商品開発の話からプレゼンで2人の作品が選ばれたこと、そして、コンテストで海斗の作品が大賞に選ばれたこと、一から全部話し、ようやく妊娠の話、そして、入籍が早くなってしまうことを海斗が陳謝し、証人になって欲しいとお願いした。 「うちは、いつでも嬉しいのよ。ようやく美衣子が結婚する気になってくれたんだから…海斗くんの方こそまだまだお若いのに、もう結婚しちゃって良いの?」 「ちょっと!お母さん、今さらそんなこと言われても、もう赤ちゃん来年には、生まれるのに…」 「まあ、それもそうね。」 「僕は、大丈夫です。美衣子さんにも何度も確認されました。まだまだ未熟者ですので、こちらの方こそ申し訳ないです。」 「これから、頑張ってどんどん出世してもらわないと…ふふ」 「お母さん!」 「まあまあ、あまり気負わないで、頑張って!」と父 証人の欄に父に、署名捺印をしてもらった。
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