病院と婚姻

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以前から美衣子は、会社ではパンツスタイルが多かったが、ヒールを履くこともあった。 最近は、もちろん危険だから、ローヒールだ。 それに、毎朝、会社のコーヒーを必ず飲んでいたのに、自前のノンカフェインのコーヒーしか飲まない。 敏感な瑞稀なら、その変化に気づくかもしれない。 とりあえず、11日に入籍するまで待ってくれ〜!と願う。 11日、いよいよ入籍当日 朝から上機嫌の2人。 「海斗〜そんなにデレデレした顔をしてると、すぐにバレちゃうよ。瑞稀ちゃんは、特に敏感なんだから…」 「そうだな。とりあえず、朝だけでもクリアしたら、お昼休みには…ふふふ」 そう言って、今日までは、別々に出社する。 やはり、途中の駅から瑞稀が乗って来て、海斗と会った。 「おはよう!」 「あ、おはよう!」 「なんかヤケに機嫌良くない?」 『ドキッ!俺は、そんなに露骨に溢れ出してしまってるのか?』 「いや、いつもと同じだよ。」 「そう?」 「うん。」 『セーフ!』そのまま会社まで一緒に行く。 当然だが会社に近づくごとに、社員さんが増えてきて挨拶をする。 その中に、人事部長の柳田も居たが、海斗は、美衣子とのことは、何も知らないから、自然に挨拶をする。 エントランスを抜け、エレベーターホールへ 柳田は、海斗のことが気になり、チラチラと見ていた。海斗は、全く気づくことなく、エレベーターに乗り込む。
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