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「…話、聞いてる?イヴァン?」
アルフレッドくんが訊ねる。
「聞いてたよ」
僕がそう答えると、
「何で、過去形なんだよ!」
と、彼は頬を膨らませた。
やっぱり、表情が豊かなんだなぁと思う。
(面白い人だなぁ、アルフレッドくんって。)
見ていて全く飽きない。
思わず笑みが零れる。
「イヴァン、いきなり笑ってどうしたんだ?
もしかして思い出し笑い?」
「違うよ。きみって面白いな〜って思ったから笑っただけだよ」
それを聞いて、アルフレッドくんは笑った。
「そっか!
今思ったんだけど、俺はイヴァンは笑ってたほうが魅力的だと思うな!」
「何で?」
「ん〜、雰囲気がそうさせると思う!」
彼は自信たっぷりに言い放った。
雰囲気って言われても……。何か、抽象的だなぁ。僕はちょっと呆れた。
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