2帰宅途中の会話

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「…話、聞いてる?イヴァン?」 アルフレッドくんが訊ねる。 「聞いてたよ」 僕がそう答えると、 「何で、過去形なんだよ!」 と、彼は頬を膨らませた。 やっぱり、表情が豊かなんだなぁと思う。 (面白い人だなぁ、アルフレッドくんって。) 見ていて全く飽きない。 思わず笑みが零れる。 「イヴァン、いきなり笑ってどうしたんだ? もしかして思い出し笑い?」 「違うよ。きみって面白いな〜って思ったから笑っただけだよ」 それを聞いて、アルフレッドくんは笑った。 「そっか! 今思ったんだけど、俺はイヴァンは笑ってたほうが魅力的だと思うな!」 「何で?」 「ん〜、雰囲気がそうさせると思う!」 彼は自信たっぷりに言い放った。 雰囲気って言われても……。何か、抽象的だなぁ。僕はちょっと呆れた。
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