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コンコン…
窓を叩く音に振り向くと、途端にゴツン!ゴシャッ!
そして、ガゴッ、ドゴッ!!
運転席の窓ガラスを割られ、顔面を何か固い物で殴られた。
それも何回も。
俺?
なんで?
ってか、痛い痛い痛い…。
何回も何回も俺を殴ったヤツは、やっと気が済んだようで、どこかへ行きやがった。
け、警察を…。
クソッタレが!
いきなり過ぎて相手の服装や顔なんかも何にも分からなかった…。
ピーポーピーポー。
俺は救急車に載せられてそのまま病院に連れていかれた。
しばらくは、話すことも出来ないほど顔中が腫れていた。
口の中もあちこち切れてて、食べる事も出来なかった。
「これは、素人じゃないな…。一発で窓ガラスかち割って、なんの躊躇いもなく顔面を殴りつけている。やり慣れてるな…」
「防犯カメラは?」
「ちょうど、カメラの死角になる所から来てます」
「そうか…、慣れた様子だから、そんな分かりやすいミスはしないか…」
「そうですね…」
「でも、時間帯を合わせて周囲のカメラを片っ端から当たれば、どっかには引っかかるだろ…。よしっ、カメラ当たるぞ!」
刑事たちは、それぞれ散っていった。
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