襲撃

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傷害事件として起訴された藤堂は、元暴力団員である事や前科なども加味されたが、動機の点で情状酌量された。 何より被害者である田口との示談が成立した。 その事が功を奏し懲役三年とごく軽い刑で済んだようだ。 管理売春の件は、今回は藤堂の逮捕で実質組織が崩壊した事で不起訴となった。 田口も被害者ではあるけれど、水岡愛美(源氏名ユーリ)に対する過失致傷で、有罪判決を食らった。 こちらは、殺人未遂での起訴も検討されたが、突き飛ばされたと言う証言が被害者本人からしか取れず、またホテルのカメラでも映像しか無い為に客観的に故意である(殺意があった)事を立証できず、過失致傷での起訴となった。 だが被害者である水岡愛美(源氏名ユーリ)を助けずに放置して逃げた事、事の発端が前もって約束していた金額を払わなかった田口との口論である(このこと自体は違法である為に約束は有効ではない)などから情状酌量の余地が無いと判断され実刑を課せられた。
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