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『そんなことしたら、その――』
「ピル飲んでるから妊娠しないよ、大丈夫」
そんなもん飲まなくても、妊娠しないけどね。私はもともとそういう女だし。だけど男がコレを知ると、盛ってヤりまくるだけになるのがわかるから、絶対に知られちゃいけないことなんだ。
『ホントに生でヤってもいいのか?』
下卑た視線で見られるだけで、下半身が疼いてしょうがない。体ははしたない衝動に突き動かされるのに、気持ちはどんどん冷めていく。
「いいよ。春菜を孕ませる勢いで、良平きゅんの精子をたくさんちょーだい♡」
すかさずしゃがみこんで、下半身に頬擦りして刺激を与えた。
『かわいいヤツだな。昨日春菜とできなかった分も、いっぱい注いでやるよ』
上條課長は私の頬に大きくなりかけたモノを押しつけながら、腰を上下に動かした。
「その代わり春菜も、良平きゅんにヤりたいことがあるの」
『なにをするんだ?』
「くふふっ、それはヤってみてからのお楽しみ!」
その後、生ハメえっちをしたあとで、上條課長のナニに徹底的に刺激を与え続け、潮吹きさせるというテクニックを繰り出した。快楽を覚えた体は、ふたたびそれを追い求める。追い求めずにはいられないゆえに、私に会いに来てくれることに繋がった。
上條課長が毎日入り浸るようになってからすぐに、美羽先輩から電話があった。
しっかり者の彼女のことだから、興信所や探偵を雇って調査した上で、私のスマホに電話してくると予想していたのに、まさか会社にかかってくるとは思わなかったので、すごく面食らった。
『私が長谷川さんに電話した理由、わかってるでしょ?』
「あ~はいはい。秘密の関係のことですよね」
『直接会って話がしたいんだけど、時間あるかな?』
「美羽先輩だって、めんどくさいことを早く終わらせたいですよね。今日の仕事が終わる時間……午後5時半に、会社の傍にあるファミレスで待ち合わせません?」
骨抜きにした上條課長と別れる前に、美羽先輩の心をぽっきり折ってあげる。バカな夫に散々翻弄されて、疲れきった彼女にトドメをさしてあげるんだ。それを考えるだけで、私の気持ちが救われたのだった。
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