再会愛。エリート小児科医と5年越しの甘い夜

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「……新婦、朱莉。あなたは隼人を夫とし、病めるときも健やかなるときも、愛をもって互いに支えあうことを誓いますか?」 「はい、誓います」 これから悲しいことも、大変なこともあるのかもしれない。 でもそれを含めて、隼人と作っていく未来が楽しみで仕方ないのだ。 私は隼人を誰よりも信頼していて、信じている――彼にとって私もそうであってほしい。 「朱莉、愛してる」 「私も」 誰にも聞こえないくらいの声で、互いに愛を囁く。 唇と唇が触れ合った瞬間――魔法が掛かったように、さらさらと雨が降り始めた。 あんなにいい天気だったのに、いつの間にか雨雲が私たちの上にやってきていたらしい。 「もう、こんな時まで雨男発揮しないでよ」 「雨女は朱莉だろ?」 こそこそ言い合いをしていると、それを眺めていた神父さんは肩を揺らして笑う。 「結婚式の雨は天から祝福を受けていると言われていますので、喜んで」 「そうなんですか?」 「ええ、幸せの雨ですよ」 (幸せの、雨……?)
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