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「おい、てめえはこれでいいのか」
いくつものモニターを見ながら段取りの最終確認をしていたが、背後から声がかかり手を止める。気づかれないように、静かに息を長く吐いて振り返る。思った通り、同僚が眉間に皺を寄せて睨みつけていた。僕は肩をすくめて笑ってみせた。
「何がだい? それより、そろそろ搭乗して準備しないとまずいんじゃないか」
腕時計を見ながら促すと舌打ちが返ってきた。
「はぐらかすんじゃねぇ。本当に一人でここに残るつもりか」
彼の言葉に浮かべていた笑みが苦いものに変わる。どう返すか悩む僕の背後のモニターには、迫りくる隕石が映っていた。
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