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奏は敷かれた布団の中に真琴を呼び寄せ、優しく押し倒すと体中にキスを落とした。
「ん……っ」
「いつもより反応が良いね」
「そんなこと……っ、あっ、ん」
「普段と違う場所でするのは興奮する?」
奏は真琴の性感帯を唇と舌で刺激しながら会話を続ける。
あの日から二人は何度か体を重ねた。
真琴の想像していた通り、奏の学習能力と器用さは並外れており、的確に真琴の快楽を引き出すのが上手になっていった。
「違う場所ついでに、いつもと違う体位でしてみる?」
「え……っ?」
「ほら、四つん這いになって」
奏に引き寄せられ、真琴の体は素直にその体制を取ってしまう。
その上に奏は覆いかぶさり、真琴の秘部の割れ目を丁寧になぞっている。
十分なほどの愛液を纏った指は滑るようにそこを刺激した。
「んん…っ、あんっ」
「キスだけなのにもうこんなに濡れてる」
「あ、あぁ、っ」
「もう挿れてもいい?」
「ん、んんっ」
真琴は甘い声を漏らしながら、顔を縦に振った。
ゆっくりと動いていた指は離れ、代わりに奏の陰茎がそこに充てがわれたのを感じる。
後ろから奏のものがゆっくりと挿入されていく感覚に、ぞくりと快感が増す。
「あぁぁっ♡」
全て入ったかと思うと、腰の動きはリズム良く前後し始め、パン、パン、と肉と肉がぶつかる音と同時にくちゃ、ぐちゅと卑猥な水音が部屋に響いた。
その動きに合わせて真琴の喘ぎ声も漏れ出てしまう。
「んっ、はぁっ♡ あっ♡ あぁっ♡」
「この体位だと真琴の顔が見えない。こっち向いて」
後ろから突きながら、奏は真琴の顔を自分の方へと向けさせようとする。
真琴は快感に耐えるのに必死で、そんな余裕はなかった。
ギリギリ振り向ける範囲に首を捻ると、奏は顔を近づけて唇を重ねた。
激しく舌を絡ませ、腰の動きは止めずに全身で愛を貪る。
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