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「んんっ、んっんぁっ♡」
呼吸もままならない真琴の喘ぎ声を聞いて、奏はそっと唇を離す。
「真琴が気持ち良さそうにしてる時の顔と声、大好きなんだ」
「ん、そんなっ、ことっ、あぁっ♡」
「言い忘れてたけど、この部屋の隣は棗の部屋なんだ。真琴と僕がいやらしいことをしてるのが聞こえてるかもね」
「えっ? そんなっ、あっ、んんっ♡」
真琴の戸惑う顔を見ると、奏はうっすらと笑って腰の動きを早めた。
空いていた手で真琴の胸の先端をいじり始め、より真琴の喘ぎ声が激しくなってしまう。
声を抑えないとと考えているのに、奏の猛攻は激しくなるばかりで、コントロールができない。
「やぁっ♡ だめっ、ああっ♡」
優しい愛撫と、激しいピストン運動に、甘い声を止めることができない。
快楽と羞恥に身を焦がしながら、体温がどんどんと上昇していく。
「きも、ちっ♡ んんっ、あぁあっ♡ あっ♡」
「ほら、ちゃんとこっち向いて」
「んんっ、んっ♡ んぁぁっ♡」
再び唇を塞ぎ、ありとあらゆる場所から攻められる快楽に真琴は身を捩って耐えるしかなかった。
快楽を感じるスピードがどんどんと早まり、頭が真っ白になってくる。
「ん、んんっ♡ も、だめっ、いっちゃ、うっ♡ あぁあっ♡♡」
真琴が果てたのを確認すると、奏は最後のピストンを早め、ビクンビクンと痙攣するような動きになった後、その動きが止まった。
「はぁ……、はぁ……っ」
「最、低……、隣、聞こえてたら、もう、顔向けできない……」
真琴は荒い息を整えながら、じとりと涙目で奏を睨みつける。
すると奏はにこりと微笑み、真琴の耳元に顔を近づけた。
「あれは嘘だよ。この部屋の周りも全部客間だから、誰もいないよ」
まだ敏感な体にかかる吐息にゾクリと反応するも、その言葉を聞いた真琴は怒りの表情を見せる。
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