不思議の森のデコるん☆ (私が泣いた理由)

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スマホゲームにはいつかサービス終了がくる訳だが、それは私達人間だって同じことだ。 ゲームだって人間だって具合が悪ければメンテナンスするし、お金をかければ満足を得やすいことだって同じだ。 人間の場合、死はいきなりだか予告されるかは分からないが、とにかく終焉は来る。 人間の生命を嘆いたって人間は不老不死ではないのだから、仕方ないのだ。 ゲームもそれと同じこと。 人間であれゲームであれ、生命ある間にどう生きて、誰かに何かを遺すことが大切なのではないだろうか。 私はデコるん☆に出会ってそれを学び、さらにデコるん☆愛を深めてしまった。 勿論、デコるん☆は二次元であることは理解している。 デコるん☆のように、私も誰かに何かを与えられるような人生を歩んでいかなければならない、と強く思うようになった。 故に実生活を疎かにしていてはいけないのだ。 「……あぁっ、なんでここでそうきちゃう? クリアさせる気ぃないな運営さん……!」 そしてやはりミニゲームに詰まり、今日もまたあの夏の日のように同じセリフを繰り返している。 「……くっ……ポイント二倍時期はまだ? このペースだとコンプで貰える『白銀の世界のサンタクロース』とオーロラまで届かない……!」 やはり、またもやスマホのアラームを二時間置きにセットしないといけないだろうか。 そんな事を考えて、思わず苦笑いしてしまった。
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