1人が本棚に入れています
本棚に追加
それに行き着いたら後は楽になれそうな気がするが未だに踏ん切りがつかないところもあった。
(それは……)と思いながら、そっと灯岡の方を見つめてしまった。
視線に気づいた彼女が不意に見つめ返してきて慌てて目を反らしたが頬と耳が赤く染まっていた。
それで、沈黙が流れるがそれは居心地の良いものでそれから二人は何の合図もなく弁当を食べ始めた。
彼にとって踏ん切りつかないことは新しい大切な人。
恋を知ろうとしていたからだ。
それから、昼休みが終わり屋上の扉を閉めて誰にも知られないように自分の教室に帰っていった。
勿論、それぞれの教室で友人達に根掘り葉掘り聞かれるのはもれなくついてくる。
最初のコメントを投稿しよう!