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イケメン君の正体
あの日──
商店街で涙でぐちゃぐちゃだった私にポケットティッシュの束をくれたのが彼だった。
泣くだけ泣いて、美華に元カレを取られた事なんかどうでもよくなった私は、もらったポケットティッシュを何気なく手にとって眺めていた。するとティッシュの裏面にこんな名刺が挟んであった。
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『レンタル彼氏』
~幸多き池男がアナタの幸せのお手伝い致します(^^)
注)あくまでもレンタル人の為、本気の恋はできかねます(笑)
代表 池多幸男
携帯番号 090 ×××× ××××
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そしてそこには優しい笑顔の男性の写真が。
「あああっ!」
私はすぐに電話をかけた。
「池男、レンタルお願いします!」
─完─
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