霊媒師 夕霧 弥生 第一章 椿

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指輪を虫眼鏡で徹底的に見た 1cm位の幅で銀の平な指輪だ 真ん中に金の炎の刻印が有る 炎の部分が金で出来ている 内側を見ると古代文字か梵字みたいな物が 全体に彫ってある 「お婆ちゃんが嘘つく訳無い 人を救えるんだし、私で役立つ事なら でも、この世に居ない人ってちょっと怖いかも」 指輪を恐る恐る、右手の人差し指にはめた 頭の先から指先迄、全身に強い何かが駆け巡った 暖かで体中が癒される感じがした 「何、この感覚 あっ!腕のアザが、炎の形に浮き上がってる 指輪の金の炎が光った、一体化したって事?」 巻き物を開くと先祖代々の家系図だった 「先祖って、こんなにいるんだ 時代別に書いてるけど、嘘〜鎌倉時代? この印の人がこの指輪を、受け継いで来たって 事なんだ 長いね、何処迄続く訳? ええっとあった、お婆ちゃんの名前だ 西条家の直系子孫か、じゃあお爺ちゃんは入婿? あんなに仲良くしてたけど、婿養子とは 知らなかった ママは西条だから、パパも入婿?マジ〜 その後は..... ええっ美鈴!もう私の名が書いてあるじゃん なんで?お婆ちゃんは突然心臓で亡くなったって ママから聞いたのに、書く時間なんてないよね 私は何代目?.....32代目なんだ 時代からすると、以外と少ないんだね お婆ちゃんいつ書いたのかな?」 指輪の炎の所がキラッと光った 「まさか、指輪さんが書いたの?」 キラッと光った 「そうなんだ、不思議な指輪さんだね 名前とか有るの?光った、あるんだ 何て名前?無視か?」 色々名前を言ってみた 「多分炎に関係した名前だろうね ほのか、ひかり、ポン、イタッ違うか 火の玉、イタッ違うか、ヒカリ、ヒカリン」 少し光った 「ヒカ、カリ、リン」 キラッキラッと光った 「リンなのね、宜しくねリン これから私は何すればいいの?」 「無視か、その内分かるんだろうね」 キラッと光った 「ムズい、話す事出来ないの?」 「無視、そうだ!パソコンで打ったらいいじゃん 無視、分かったよ修業ねフン! イタッ今度は何よ時計? ええっもうこんな時間、晩ご飯作らないと リンは何か食べるの? 無視、でしょうね! 今日は電話掛けられないの? 早く知らせてあげたいけど..... リン、やっぱり直ぐに電話すべきだよ 今ならあまり、流されて無いかも そうでしょう?」 リンがピカッと光った
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