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「警察に電話してもいいって事ね」
警察に電話をしたが、なかなか信じて貰えない
当時だろう
私の描いた絵を送った
暫く待たされ、直ぐに来ると言う
「お待ちしております」
電話を切り、お茶の用意をしてリビングで待った
午後7時30分になっていた
ドアホーンが鳴り、2人の男性が立っていた
直ぐにドアを開けた
「こんな時間にすみませんな、私は後藤です
そして相棒の」
「小田です初めまして」
「初めまして西条です、突然こんな話しをして
信じて貰えないでしょうね
どうぞ、お上がりください」
後藤刑事は厳しい目で、部屋を見渡しながら
ソファーに座った
いかにもベテラン刑事の様だ
若い小田刑事は黙って座った
「ご家族の方は?」
「みんな亡くなりました、祖父母は私が幼い頃
両親は自動車事故で20歳の時に.....
今は一人暮らしです」
「それはお寂しいでしょうな
こんなに広い家でお一人とは、すみません
辛い事を聞いてしまいましたな」
私は二人を見て、信頼出来る人だと直ぐに分かった
まだ、半信半疑の様だが....
「この絵は西条さんが描いたんですかな?
何故分かったんです?」
「夢で見た、そのままを描きました」
「ほう、夢ですか」
「あのぅ、まだ疑ってます?
信じていただく為に、後藤刑事さんの事を
見させて頂きますがいいですか?」
「勿論です、何が分かるんですかな」
私は大きく深呼吸して、後藤刑事に集中し
腕の炎が浮き上がっているのを確認した
(見える、リンやってみるよ)
「後藤刑事さんは、奥様とお嬢さんが亡くなった
近々迷宮入りの事件を調べる為に
ご自分から異動願いを出し、移るんですね
余程、気になる事件があるんですね」
「えっその通りです、何故分かったんですかな?」
「見えたんです」
「先輩、異動するんですか?知らなかったです」
「小田刑事さんは、恋人と喧嘩して悩んでる
彼女は別れる気でいます」
「ええ〜困ります、どうしたらいいですか?」
「刑事の仕事は会う時間が無く、寂しいんですね
刑事は危険な仕事だから、何かあったらと
心配で怖いんです
ついていけるのか、自信が無くて喧嘩になった」
「その通りです、あの〜僕達別れるんですか?」
「残念ですが.....刑事を辞めて欲しい気持ちの
方が強い様ですね」
「やはりそうですか.....」
「これで信じて頂けますか?」
「驚きましたな、何故見えるです?」
「私は霊媒師ですから」
(言っちゃった!大丈夫かな?
まだ新米もいいとこなのに、間違えてない?
リンが光った、やったね!)
「僕信じます!先輩はどうですか?」
「当然だろう、実は少し疑ってましたが
凄い力をお持ちで、本当にるんですな霊媒師って
手に取る様に分かるんだからな
イヤ、凄いとしか......恐れ入りました」
「信じて頂けますね?」
後藤も小田も私の話しを、真剣に聞いてくれた
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