霊媒師 夕霧 弥生 第一章 椿

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早速、藤刑事が聞いた 「三島 椿さんは、今何処に居るか分かりますか?」 「はい!C県の屏風ヶ濱だと思うんですけど 言い難いんですが、椿さんは既に.....」 「えっ亡くなったと?」 「今朝午前2時13分夢に出て来られて 信じて貰えるか、ずっと悩んでいました こんな時間になってしまいましたけど..... それでお電話したんです 椿さんは潮に流されています、早く探してあげて ブルーのワンピース、長い髪でした 後藤刑事さん、小田刑事さん約束して欲しいんです 私の事は、決して誰にも言わないでください」 「分かりました、お約束します 直ぐに手配します 小田行くぞ!又連絡します 名刺の裏に電話番号を書いておきます ありがとう西条さん」 急いで帰って行った 「椿さん、どうか早く見つかりますように..... もっと早く連絡していればよかった まさか私が、霊媒師って知らなかったし ごめんなさい椿さん」 翌日、懸命の捜索で椿の遺体が見つかった 朝のニュースで見ていた私は、胸が痛んだ 家族の悲しげな姿を見て、もっと早くに気づいて あげれたら、こんな事にならなかったと...... その日から私は、霊媒師として生きて行く 決心した 霊媒師とし名前を変えた 「やっぱ霊媒師なら卑弥呼じゃん イタッ!なんでよ、カッコいいじゃん」 リンと揉めた結果、決めた名前は 夕霧弥生、これが私の霊媒師としての名前だ 火のイメージは使えないらしい 電話番号はそのままにした あくまで夕霧のアシスタントとして受付をする 事にし、相談者に会う時は変装して 相談者と話す事に決めた 家を出る時はいつもの姿で出る 変装する時は何処かのトイレで、着替える事にした 今の私の髪はショートヘアで茶髪だ 昔に買った黒いロングヘヤーで、前髪は瞼を隠す位のウイッグを取り出し、黒いワンピースも ロング丈で小さく丸めてもシワ加工された服だ サングラスは大きめのフレーム、靴は黒い10cmもあるピンヒール 後はメイクだ 薄化粧の私が変装するには、かなり練習が必要 だった アイラインは何度も何度描き直し、つけまつ毛が 上手く付けられず、半日かかった 口紅は初めて真っ赤にした メイク類は全て100均で揃えた物だ 自分の変身した姿を鏡で見た 「リン、これが私?凄い!いつも薄化粧だったけど お化粧ってこんなに変わるんだぁ 全然私って分からないよね、いいじゃん どう?リン、私イケてる?」 リンがピカピカと光った 「ありがとうリン 、褒めてくれてるんだね」 バックは大きめで、小さくたためる物にし リュックも入れ替え用に使う事にした 「ふう変装って大変だね、多分お婆ちゃんも そうしてたんだろうね 頑張るよ、お婆ちゃん 生きている人より、亡くなった方が多いかも 知れないけど探してあげたい」 それから数日後、後藤刑事が家に来た 「西条さん本当にありがとうございました 無事にご家族の元に帰れましたよ 葬儀も済みました」 「良かったですね、お辛いでしょうね..... 何故自殺を?」 「それなんですわ、家族に思い当たる事が無くて 何か分かりませんかな?」 「そのお宅に行かせてください 何か分かると思います」 「いいんですかな?秘密では無いんですか?」 「変装して行きます、名前は夕霧弥生として 行きます」 「おお、なるほどいい考えですな 早速行きますか?」 「いえ、私一人で行きます、私の仕事ですから」 「突然行って大丈夫ですかな? きっと誰も信じないと思いますけどなぁ」 「大丈夫です、椿さんの為ですから 後藤刑事さん、秘密を守ってくれて 本当にありがとうございます」 「とんでもない、後藤でいいですよ 刑事さんはいりませんよ、西条さんじゃなかった 霧夕弥生さん 小田お前も間違えるなよ」 「了解、夕霧弥生さんですね なんか、大変そうですね 先輩、僕はこう見えて口は硬いんです 夕霧さんを信じてますから、秘密は守ります」 「でわ、これで失礼します、住所はここです 何か手がかりが、見つかると信じてますよ」 「頑張ります、ご苦労さまでした」 後藤達は帰って行った 早速に服等をバックに詰め込み、家を出た
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