右斜め前

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　私は、いつだって一人でいい。

　寧ろ一人の方がラク。

　みんなこうして、友達の輪の中に居て、楽しそうに話してるけど、

　別に羨ましくも思わない。

　ここまでくると、誰も私になんか寄って来ない。必要最低限の会話しかしない。

　でも、それで構わない。

　それで誰かに迷惑掛けてる訳じゃないし。

　私はこの窓辺の席で、一人ゆっくり本を読むのが好き。

　暖かくて柔らかな陽射しに包まれて、自分の世界に入り込んでいる時間が一番好き。

　本さえあれば、学校に来るのも辛くはない。

　お弁当を食べるのも一人。

　外の景色を眺めながら、自分で作った弁当を食べる。

　誰に見られる訳でもないのに、めちゃくちゃ彩りを考えて作る自分は、どこか滑稽で笑える。

　こんな私は、私を孤独だとは思っていない。

　いや、

　孤独なんかじゃない、と

　自分に言い聞かせているだけなのかもしれない。