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だらしない生活をするなと言われても、子供に早起きは酷なものだと藍子は思っている。
「洗濯物みたいに干せるだけだったらいいのにな・・・。」
「あら、洗濯物を干すのも簡単じゃないわよ?」
「え~、そうかな。」
「だって、洗濯物をどう上手に干すかでも、洗濯物を早く乾くんだからね。」
「そうなんだ・・・。」
「天気がいい日でも、花粉対策とかで、気を付けないといけないから、天気予報も見ないといけないしね。」
「そうなんだ。」
「タオルだって、同じ長さにして干しても、早く乾かないのよ。」
「そうなんだ。」
「片方を長くして、片方を短くして干すのよ。七:三の割合でほしているけどね。」
「それ、自由研究にならないかな?」
「え?」
どういうことと言わんばかりに母は娘の藍子に聞き返した。
「洗濯物のタオルが早く乾く方法とか割合とか・・・。」
「ああ、いいかもしれないわね。」
「でしょ?」
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