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「例えば、早く乾かすことが出来るだけじゃなくて、自分の体のためにもなるんじゃないかな?」
「体のため?」
「例えば振る回数によっては腕の筋肉を鍛えることができるんじゃないかな?」
「腕の?」
「そう、例えば、雨の日とか練習ができない時とか、腹筋とかそういうもの以外でも、気晴らしになるんじゃないとか思ったのよ。」
「ふ~ん、気晴らしか・・・。」
「それに、将来の自分を助けられるとも思えるわけよ。」
「将来の自分を?」
「うん。今はできないけど、出来るようになると、自分のことを自分でできるようになるでしょ?」
「うん、そうだね。」
「でも、まあ、耳が痛いと思うけど・・・宿題もね。」
「あ、うん。」
「自分が努力した分は未来の自分を助けるからね。」
「うん。」
こればかりは藍子もごもっともとしか言うしかなかった。宿題はしたくはないものだが、明日の自分を助けるのはそうだ。
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