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お手伝いからの自由研究(洗濯物編)
「ああ、もうすぐ夏休みだけど・・・。」
「うん、どうかした?」
「夏休みの自由研究が決まらない・・・。」
「確かに、悩みの種よね。」
自由研究は決まった題材がないため、難しいのだが、決まれば、自分の力でなんとかできるものだが、その題材がなかなか決まらないのだ。
「洗濯物干しなら、すぐに出来そうなのにな・・・。」
「まあ、確かに。」
藍子は母と洗濯物を干しながら、そんなことをつぶやいていた。
「でも、今なら、いろいろ自由研究してもいい感じがいいのよね。」
「何が?」
「お母さんさ、この間笑点を自由研究にしていた女の子いたけど、そういう好きなことや、自分のできそうなことを考えてしてみたらどうかな?」
「そうはいっても・・・・。」
藍子の好きなものと言えば、ポケモン、スーパー戦隊、プリキュア等だが、あまり自由研究になりそうな課題はなさそうな気もするものだ。
「昔見たサザエさんでも、そんなエピソードがあったけどね。」
「どんなの?」
「一つはワカメちゃんが夕飯をテーマにした自由研究だよ。」
「夕飯?」
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