ずっと、守る

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私に詰問する渡部さんを広海くんが問いを投げる。渡部さんはまさか広海くんから詰問されると思っていなく、狼狽えた。 「え……あの、用があって……」 「それは、のんびりランチをする用事ですか? 時間があれば行列にも並べますよね」 珍しく女性を真っ直ぐに広海くんは見ていたが、その目は冷やかだ。渡部さんは用があったからと狼狽えながらも返すが、その返事をキッパリと切られる。 広海くんは、最近リニューアルしたのが話題になっているカフェに渡部さんが並んでいるのを見かけたらしい。休日ほどの行列ではないにしても、昼休みという短い時間に並ぶ時間はないはずだ。 私に業務を押し付けたことで時間が出来て、並べたということか……。だが、広海くんにそれを見られたことは誤算だったのだろう。 渡部さんは一瞬青ざめた顔で怯んだが、すぐに気を取り直していた。腕を組んで、声を張り上げた。 「片瀬さんが一人で出来るというから任せたのに、出来ると言ったのは池永くんに手伝ってもらうためだったのね」
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