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少し前に広海くんが言っていた。課長はどんな時でも親身になってくれる頼もしい存在だと。
見守ってくれる人がいると頑張れる。期待してくれる人に応えようと、広海くんはしっかりと仕事をしてきた。
そんな広海くんは本当に素敵だ。この人が私の彼氏だと思うと顔が緩みっぱなしになりそう。
今日は無理難題を押し付けられて、青ざめていたというのに、予想外の素敵な出来事に心は浮かれてしまう。
「池永くんがやってくれたなら間違いはないと信じているよ。君の仕事はいつも丁寧で完璧だから安心できると課長からも聞いているしね」
「ありがとうございます。では、こちらが出来上がったものです。片瀬さんもかなり頑張ってくれました」
「二人ともありがとう。無理を言ってしまい、片瀬さんには悪かったね。おかげで滞りなく進められそうだよ」
お礼を言われて、緩んでい顔を引き締めた。「とんでもございません」と恐縮する。
弱音を吐かずに頑張って、良かった。
英語の勉強をずっと続けていて良かった。認めてもらえるのは嬉しい。
「それと、渡部さん」
「は、はい!」
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