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「これで、最後だ!!!」
「ぐぁぁぁぁぁぁ!!」
「はぁっはぁっはあっやっと、倒したぞ!」
俺の名前は和樹(かずき)勇者だ。たった今、この世界を破壊しようとしていた魔王を倒したのだ!!
「こ、これで世界は平和に。」
街に戻ると魔王に破壊されたところを治すため、動きに出た。
〜数10年後〜
俺は・・・のーーんびり旅をしている!実は勇者をやめてから色々旅をしていて、自分がかなりグルメなことに気づいたんだ!だから今日はここらへんで美味しいと有名な料理店にやってきた!
カランコロンー
「いらっしゃいませ〜」
「!!!」
「?お客様?どうかなさいましたか?」
「お、お前、なぜこんなところにいるんだ。お前は、俺が倒したはずだろう?!」
「何をおっしゃっているのですか?」
「は?何ってお前・・いや魔王は俺が倒したはずだろう?!それなのになぜ魔王がここで仕事してるんだ!」
「魔王?なんのことですか?私は魔王ではなく宮田(みやた)と申します。私、魔王というものではなくただの一般人ですよ?」
「な、でもその顔、その服装、その髪型、その体型は魔王と全く同じだ!お前はあの時死んでいなかったのか?!」
「?なんの話でしょう。あ!!これって転生ってやつじゃないですか?!ほら、あのファンタジーの世界で良くあるあれですよあれ!!!」
「それがこの世界にあると思うか?!あれはファンタジーの世界だ現実にはねぇ!!」
⚠︎ファンタジーの世界ですが現実ってことにしないとちょっとファンタジーの世界に住んでる風じゃないから現実って思わせたわけじゃありませんからね?!ほんとに違いますからね?!!!!(圧)⚠︎
「だからそんなこと本当にあるかどうかなんて誰にもわからないじゃないですか。ほら、テレビとかでも前世の記憶を持って生まれたとかあるじゃないですか!」
「た、確かに否定はできない。でもそういうのは大体見た目まで変わって生まれてくるものだろう?!全く同じ見た目には・・」
「偶然そうなったんでしょう!!」
「・・・」
「ささっ座って座って!今からこの店の1番人気メニュー出しますからね!」
ジュージュー
カッカッカッ
カチャ
「はい!できましたよ!とろーり卵のオムライスです!」
「い、いただきます。」
もぐもぐもぐもぐ
「!!!う、うまい!!」
「ふふん!そうでしょうそうでしょう!!」
「とろっとろの卵の中にほのかにコンソメの香るチキンライス!肉は主張しすぎてないし野菜の食感も感じられる!肉のゴロゴロした食感と野菜のシャキシャキ感!そして卵のトロトロ感がマッチして最高にうまい!!!」
俺はこの時腹が減っていたのとめちゃくちゃ美味かったことによりすぐに完食した。
「他の人気メニューもくれ!」
「はーい少々お待ち下さーい♪」
「はい。できましたよ!今度はおかずです!チーズインハンバーグです!!」
「うま!!」
「今度は玉ねぎも隠れすぎてない感じにおもたすぎない肉!そしてこれでもかというくらいに溢れる肉汁!こんなにお皿に出てるのに口に入れてもまだ出てくる!チーズもトロトロでな種類のチーズのブランドのような感じだ!ソースは脂っこすぎない絶妙なもの!もう最高だ!!」
「ふぅーご馳走様!」
「なぁ他にはどんな料理があんの?もう食べれないけど教えてよ!!」
「うーんじゃあー焼きそばです!
焼きそばは麺とソースがしっかり絡むように、ちぢれ麺になっています!!このソースは独自開発で作った紅生姜などの付け合わせと食べると相性がいいようなものなんです!!しかも野菜は無農薬の農園で作ったもので採れたてを使用しているので食感も残るみずみずしい野菜なんですよ!!」
「想像するだけでうまいな、、ジュルリ」
「あ、そろそろ閉店の時間なんですよ。残念ですが・・」
「おう、じゃ、また来るな。」
「またのご来店お待ちしています。」
〜翌日〜
カランコロン〜
「いらっしゃいませ。あ、昨日の!」
「また来たぞ。」
「どうぞこちらへ。あの、少し質問させていただいてもいいですか?」
「あ?なんだ?」
「その、昨日魔王がなんだとか言ってましたよね?それが私の転生前だったらどんなことしてたのか知りたくて・・」
「あぁそういうことね。ちょっとショックかもしれねぇけどいいか?」
こくんと頷く。
「お前はな、この世界を破壊しようとする魔王だったんだ。かなり悪いやつで街の様々な場所を壊したり人々を困らせたりとみんなからしたら邪魔者だったんだ。それで俺は勇者となり、お前を討伐したってわけさ。」
「そんな、まさか、私が、そんなことを・・」
かなりのショックみたいだ。
「でも今のお前をみてると全然違う。ちゃんと更生したんだな。」
「でも皆様に迷惑かけていたことに変わりはないですよね。あ、そうだ!お詫びにうちの料理の作り方をお教えします!」
「いや、じゃあ、ここで働いてもいいか?」
「もちろん、大歓迎ですよ!!」
こうして俺は元魔王の店で働くことになった。元魔王に料理の仕方を教えてもらい、接客なども教えてもらった。そしてこの料理店はここらへんで知らない人はいないと言っても過言ではないほど有名になった。テレビやメディアにも取り上げられ、遠くから来てくれるお客さんもたくさん来た。
〜数年後〜
俺は今、三つ星レストランを経営している。そして元魔王も三つ星レストランを経営している。二人とも別々のレストランを持っており、良きライバルとしていつも仲良く張り合っている。俺たちの店は知らない人はいない有名店だ。お客様も俺たちがライバルだということを知っているため、いつも応援してくださる。これからもお客様の期待にお応えできるよう、日々仕事に一生懸命取り組んでいる。
〜終わり〜
〜あとがき〜
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。このお話はどうでしたか?よろしければコメントよろしくお願いします!!スター、フォローもお待ちしていまーす!
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