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近所に、本当に素敵な森林公園がある。
緑も多いし、そこそこ広いのでたくさんの人が利用している。
ある人はジョギングやウォーキングをし、ある人は犬と仲良く散歩をし、ある人たちは家族でやってきて木陰でお弁当を食べたりしている。
かくいうわたしも、小学生の頃から何度もその森林公園を利用しており、気分が落ち込んだときや自然に癒されたい時など、公園のベンチに座って何時間もぼんやりする事があった。
どんなにセピア色な精神状態の時でも、その公園のベンチに座れば、ゆっくりと心に色を取り戻すことができた。
それなのに……である。
「外なんだけどもお互いに一枚ずつ服脱いでいって、そんで気持ちの良い事するって……そういうの僕好きなんですけど、お姉さんはどうスか?」
森林公園内でそんな事を口走る男に絡まれたわたしの心は、セピア色どころか海よりも色の濃い真っ青に染まり切ってしまった。
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