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2.初候~蛙始鳴 (かえるはじめてなく)
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なぎさ:いきなりカエル初めて鳴くって、ずっこけるね。
わたし:すみません。七十二候ってホント適当だね。
なぎさ:葛西臨海公園に来ていますって、いただきますも言わないで何食べてんのよ!
わたし:(しまった)
おいしそうだからついつい食べちゃった
なぎさ:お、おう。
わたし:今日は立夏だから恒例の3段落ちね。どっちから行く?
なぎさ:そりゃ、実力から言ってあたしからでしょ。
立夏晴れ君と初めて越えし季節
わたし:親の仇みたいにアナウンスするんだよー。
フェニックス立夏の園のうるささや
なぎさ:あたしはあんまり気にならなかったけど。
わたし:じゃあ、最後はなぎさね。
なぎさ:ふふ。どう?
もしもあたしが子ども産んだら立夏ちゃん
わたし:こ、困るな。そんなにすり寄られても。……うれしくないこともないけど。
なぎさ:はい、からかい上手のなぎさちゃんってことで、あたしの勝ち。
5/6
わたし:こんなのどうかな。
紫外線ジュネの日記にて遮りぬ
なぎさ:ジュネ?
わたし:ジャン・ジュネ。泥棒で同性愛者で、そういうのを題材に詩や小説を書いてて、ここでは「泥棒日記」を匂わせてる。
なぎさ:匂わせてるってww 昔の人?
わたし:1910年で、安藤百福や黒澤明と同い年だね。
なぎさ:綿毛が風にすっごい揺れてる。にゃんにゃん。
町中の猫を集めて初夏の風
わたし:あざといやつだ。
なぎさ:ふー! しゃー!
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