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下拵えも丁寧に
『どうぞ…』
「お邪魔します…」
『あの頃と逆だね?』
「ん、あんたの部屋…行ったことなかった」
『あの部屋…アキラの匂いがして好きだったんだ』
「俺はあんたの匂いが好きだ…今も…」
そう言って隼人を俺の腕に閉じ込めた。
「ああ…この匂い…シャンプー?な訳ないか…隼人の…匂い」
『ふふ…さすがだね。あの香水のラストノート…あれと同じ匂いなんだ…』
「ラストノート…」
『うん…俺のラストノートをアキラに…』
「ヤバいなそれ…」
どちらからともなく、唇が重なる。
あの時のキスは、水を飲ませるのに必死だったし薬を抜く事しか考えてなかった。
今はお互いに意思を持って、欲してキスを交わす。
ちゅ…ちゅぱ…
舌が絡み合う、濡れた音がする。
『はぁ…アキラ…シャワー浴びないと…』
「今更か?あん時もそのままだった。あんたの香りに酔ったんだ…あんたの匂いに酔いたい…シャワー浴びたら消えちまう…シャワーは終わってから…な?」
『もう…アキラ、愛してる』
「うん…俺もあんたを愛してる」
ちゅ…ちゅ…
キスをしながら、お互いを剝きあう。
もう言葉はいらない、ひとつになりたくて。
俺は脱ぎながら、隼人の足元に跪く。
隼人のスラックスとボクサーパンツを一気に下ろし、緩く勃ちあがったモノにキスを落とす。
あの時は仕方なく咥えた、今は愛したい一心だった。
「濡れてる…キレイだ…」
『ああっ…アキラ…』
ジュボジュボ…
『ア…キラ…もっとゆっくり…』
「悪りぃ、無理。早く繋がりたい」
俺はまた、隼人のを咥え空いた手で自分のバッグを探る。
パチンとローションの蓋を開け、中身を絞り出す。
『準備…万端だな…』
「ったりめーだ…料理人だぞ?仕込みも完璧だ」
『俺…アキラに料理されて…全部食われたい』
「ああ…下拵えからやって、自分で食うのが好きだ」
隼人は自分からベッドに仰向けになり、その長い脚を開く。
「エロ…」
『アキラ…早く…』
つぷ…
『ああ…っはぁん…』
「狭くて、硬てぇ…」
『あ…ごめん…アレから一度も、使ってなくて…もうアキラ以外に触られたくなくて…』
「いや…ヤバいぐらい嬉しい…俺に任せろ」
ローションを足しながら、入口から解していく。丁寧に、時間をかけて。
『はぁはぁ…んんっ…』
「隼人…もう三本入ったよ、平気か?」
隼人は頬を赤く染め、何度も頷く。
「挿れるぞ?」
『ん…アキラ…キスして…全身で繋がりたい』
「クソ、煽るなよ」
『はぁぁぁ!』
俺の挿入とキスと、隼人がイクのは同時だった。
『や…アキラ…イっちゃった…はぁはぁ』
「ん…あんたのナカ…気持ちイイ。モタねぇ」
『イイよ、そのままイっ…あぁん!』
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