友人の位置

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俺は隼人を抱きかかえ、自分の部屋に運ぶ。 『あ…アキ…ラ…俺、自分の…部屋に』 「バカ、薬抜けるまでダメだ」 『ヤダ…こんな姿、アキラに見られたく…ない…』 「媚薬飲まされたヤツは、結構見てる。心配すんな」 『初めてじゃない…から…媚薬…警戒してた…のに…鼻から…吸わされて…』 「もういいから…黙ってろ…」 俺はネット検索で、薬の抜き方を調べる… ああ…出すモン出しちまえばいいのか… 俺のベッドで横になっている隼人の股間に目をうつす… 痛そうだな、勃ってやがる… こんなキレーな顔してても、やっぱ男だな。 「隼人…出すか?手伝ってやるから…」 『…出すって…手伝うって…何言ってっかわかってんの?』 「はは、あんた…人格も崩壊してっけど?勃ちすぎてイテェんだろ?」 『そんなの…見られたくない…』 「んじゃ、あんたが見んな」 俺はそう言って、隼人のネクタイを抜き取りそのネクタイで隼人に目隠しをする… 『アキラ、よせって』 拒否のセリフ吐きながら、薬で動けないくせに腰が揺れる。 隼人のスラックスからベルトを抜く。 『アキラ…殴っちまうかもしれねぇから、それで腕縛っといて』 「わかった」 俺はそのベルトで隼人を後ろ手に縛る。 そしてスラックスを脚から抜き、脱いでいたジャケットと一緒に丁寧にハンガーにかける。 はだけたワイシャツとボクサーパンツ…イモムシのようにうねる紅く染まった身体。 これは…無意識にゴクリと喉が鳴る。 これは…男が好きじゃなくても、エロいわ。 『っ…アキ…ラ…もうダメ…早く触って』 「ああ…わかった」 顔を見られたくないと言う隼人の為に、隼人の上体を起こし後ろに入り込む。 俺が脚を大きく開きバックバグの体勢でベッドに座る。 何てこった…この俺がこんな事… 『あ…アキラ…はぁはぁ』 隼人の後ろ手に縛られた手が…ちょうど俺の股間の位置にある。 「パンツ脱がせて触るぞ?」 『う…ごめん…アキラ…こんな事させて、ホントにごめん…』 「泣くなって、大丈夫だから」 自分が辛いくせに、詫びのセリフが出てくるなんてな… 胸がギュッと締め付けられる。 隼人の痛いほど勃ち上がったモノに手を伸ばすと、ちょうど隼人のうなじに顔がかかる。 いい匂い…ああ、今夜はシャワー浴びて来てないから、香水と隼人の匂いが混ざって官能的な香りになってる。 しかもこのシチュエーションだ…興奮しないわけがない。 その興奮がバレないように自分の腰を後ろにずらす。 『あん…』 腰をずらした反動で俺の唇が、隼人のうなじに触れた。その声に俺の下半身が過剰に反抗した。 「悪りぃ…」 『ん…俺も、気持ち悪い声出してごめ…』
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