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14000view御礼ショートストーリー
<はじめて☆story>
亮介は思わずゴクリとのどを鳴らした。
無理だ。こんなに小さな穴にこの太い棒を入れるなんて。裂けるに決まっているじゃないか。亮介の動きが止まったのを見て、悠人が励ますように声を掛けた。
「大丈夫ですよ。慣れない内は怖いかもしれませんが、すぐに上手く出来るようになりますから」
「……余裕だな」
「…………経験がありますから」
視線を反らして悠人が呟く。自分の知らない悠人の過去……亮介の胸の底で嫉妬の火花がチリリと音をたてる。妬心に任せて、目の前の穴に硬い棒を突き立てた。つぷりという感触と共に、周辺の膨らんだ肉を巻き込むようにして先端が穴に侵入した。
「……入った…………」
柔らかく弾力のある肉壁が異物を押し戻そうと抵抗するのを感じる。苛立ちと共にそのまま性急に奥まで押し入れようとして、亮介はハッと正気にかえった。何をやっているんだ、俺は……。丁寧にしよう、傷つけないようにしようとあれほど心に刻んだというのに。
そっと悠人の様子を伺うと、愛しい恋人は涙に潤んだ瞳で亮介を見上げて優しく微笑んでくれた。
「あせらないで、大丈夫……そのままゆっくり……そう、もっと奥まで……ん……っあ、そんなにしたら、先が……出ちゃうからっ!!」
「……悠人っ!」
※ ※ ※ ※ ※
信じられるか?チクワの穴にきゅうりスティックを詰めているだけなんだぜ、こいつら。
エリックは半眼になってキッチンカウンターの向こうのやり取りを眺めていた。宅飲みするから来ないか?と言われ、(何しろプライベートスペースに招かれるなんて初めてだったから)いそいそと来てみれば妙なものを延々と見せられる羽目になっている。バカップルの戯れなら鼻で笑えるが、二人とも真剣そのもので逆にたちが悪い。
「まあ、先が出たら押し戻せばいいんですけど。こうやって」
「……緊張した。チクワが裂けるかと……。こんなモノ入らないと思っていたけど、何とかなるもんだな」
「詰めるものは穴より太くしないと、切った時に隙間が出来てこぼれちゃうんですよね。店でつき出しにするのにたまに作るんですけど、中身をスティックチーズに代えても美味しいですよ」
「それも買ってくれば良かったな。……もう1回、してもいいか?」
「じゃあ、残りお願いします。僕は玉ねぎのみじん切りを終わらせるんで。えっと、あと1,2……3回できますね。頑張ってください」
「任せてくれ」
料理といえばシリアルにミルクをかけることしかしないと言っていたリョースケがオードブル作りに挑戦だなんて、お兄さん嬉しくて涙が出ちゃうよ。でも、食べたくないのは何でだろう……。
エリックはゆるく首を振って、袋に入った柿ピーの中身を音高く器にあけた。
(14000view御礼ショートストーリー・おわり)
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すみません。もうしません。
(>_<)
閲覧いただきありがとうございました。
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