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一方、犯人誘き出しチームでは。
「アッハッハッハ、似合っとるぞ〜〜静」
「黙らっしゃい」
トオヤマシズカ神父がふてぶてしく吐き捨てた。
彼は今、ドーズよろしく紙袋を頭に被せられていた。
「何ですかコレェ……」
「言ったじゃろうが。囮作戦じゃ。紙袋被っとれば親父殿だと思ってみんな出てくるかもしれんじゃろ、わーいぶっ殺せーって」
「殺意持ってる割にノリ軽過ぎんでしょォ」
「おいミフネぇ。お前ふざけてんなよ、もっとまともにやれし」
ダメ出ししてきたのは、意外にも社長。
さすがに馬鹿丸出しというか、穴だらけの作戦すぎたせいだろうか。
「ドーズはもっとチビだろうが。神父ちゃんの首まで地中に埋めとけよ」
「テメェが一番ふざけてるじゃねーですか」
「打首アフターみたいになるのぅ。おもろ過ぎん?やろうやろう。ハナちゃんも手伝っとくれ」
逃走しようとする神父をミフネが取り押さえている間に、社長とコノハナが道端に穴を掘る。
「ちょ、ニルギリス、ニルギリスは?あいつどこ行きやがりました」
「さっきどっか行ったぜぇ。バックれたんじゃねぇ?」
「くっそあいつこんな時に限って居やがらねぇ……」
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