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「少年っ、待て……ぁあっ」
私は何をしているのだろう。
いや、それは痛いほど理解できる、解っているが……なぜこんな事を?
私を抱きしめ上下に揺さぶる少年に問えば彼は律儀に答える。
「クレオさんが、誘うから」
ずっと体が、熱かった。
そればかりか感覚がおかしくて、熱かと思ったけれど違った。
あろうことか、私は何も無いのに発情していたのだ。
なぜ?なぜ?こんな事は初めてで、恐怖感に駆られて、だがそれより……『発散』したくて。
「少年、たのむ……」
私を、抱いてくれないかと、そう頼んだのだ。
もとより私に気があったから少年は二つ返事で応じた。
物陰に身を潜めて、激しく交わり続ける。
……ドーズが見たら、きっとまた怒るだろうな。
「クレオさん……っ」
「っーーーー!」
腹の中で何か熱いものが弾けた感覚がした。
だが、問題ない。私には『薬』があるから、間違いがおこることはない。
感じたことのない快楽に堕ち、自分でも聞いた事のない恥ずかしい声に酔いしれ、私は何もかも忘れた。
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