ダイジョブ?

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ダイジョブ?

「そんな所で座りこんでどうした?」 「海(うみ)さん、こんにちは。」 小雨ちゃんは顔をあげてから言った。 「どうしたの? …小雨ちゃん、休んでくかい?」 隼人が俺の後ろから覗いてから言った。 「いいえ、これを届けないといけないので、」 そう言った小雨ちゃんは暗い顔をしていた。 「提出期限はまだ、だよね? 大丈夫さ、ほら、海が紅茶をいれてくれるよ。」 「でも…、あの」 困った顔をして小雨ちゃんが言った。 「せっかく、久しぶりに会ったんだからいいんじゃないか?ほら、行こう。」 共有スペースを指をさすと 微笑んでから「わかりました。」と行ってから立ち上がった。 紅茶を準備していると声がした。 「ただいま帰りました―って小雨さんどうしたんですか?」 「おかえり、蒼。 さっき、廊下であったからお茶でもとね。」 「そういうことですか。」 蒼が上着を脱ぎながら言った。 「蒼も一緒にどうだい?」 隼人が笑って言う。 「ちょうど、お菓子を貰ってきたので一緒に食べましょ。」 蒼は紙袋をかかげた。 それから数分たった頃に小雨ちゃんが立ち上がった。 「どうしたんですか?小雨さん。」 「そろそろ、事務所に顔を出せと言われているので、失礼します。 楽しかったです、ありがとうございました。」 そういってから部屋を出ていった。 「大丈夫か?小雨ちゃん。」 「小雨さん、痩せましたよね。」 「そうだね、連絡しておいて。」 「神楽さんに連絡、入れておきますね。」
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