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ノイズ
共有ルームから出てから数歩歩いてからだったと思う。
ひどいノイズが頭の中に流れ始めた。
「…っ。」
痛くて壁に寄りかかると体から力が抜けていた。
「やば…なんで、どうして、ね…え。」
ノイズの奥に言葉が聞こえてきた。
僕を否定する声、庇う声、悲鳴、雷。
誉めてくれる声、突き放す声、笑い声、鳥の声。
…いや、辞めて、僕の音、奪わないでよ、
もう、これ以上、とらないで!!
それから、なにも覚えていない。
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