おめでとう、

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おめでとう、

僕は、リビングの窓から外を見ていた。 楽しそうに仕事に出ていく彼らになりたかった。 …あー―…はは。 あの日、僕は、彼らのグループが所属する この事務所が何周年かになるからケーキを作ろうと思った。 とりあえずチョコでなんか作ろう。 土台も作ればいいか。 僕は、ケーキをすぐに完成させた。 半日しかもたなかった。 ケーキを冷蔵庫にいれてから…することがなくなった。 今日は皆、忙しいんだ。 あ、雨だ。 でも伝える相手はどこにもいない。僕、一人だから。 めったに見ないテレビを見てから、音楽を聞く。 やることがなくなった。 だからこの日記を書く。でももう、八時をさしている。 ケーキを会場に持っていくことにしよう。 どんな顔をしてくれるかという結果だけでお腹いっぱい。…それだけでいい。 でも、僕の誕生日だから祝ってもらえている感覚によっていたかった。 優雨にはあげたのかな。誕生日プレゼント。 僕は、部屋にはいってからポロポロと落ちる涙にため息をついた。
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