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死んでいても生きていても
「..........っ!」
皆なら目の前に広がっている光景に絶望の感情を見つけられただろうか。
だけど、僕はトクベツな感情をいだいた。
僕には最愛の姉が目の前にいるだけで良かった。
生きているかなんて関係なく。
だって、姉は生きていなくても綺麗だからだ。
綺麗な顔が大好きで欲しいなって思っていた。
欲しかった。手にいれたかった。
…今は、どうだろうか。
今、手に入れたんだと嬉しく思った。
これで、僕は生きていける。
僕が社会不適合者だと罵ったのは誰だ?
僕がいなくても出来ると笑ったのは誰だ?
…ざまあみろ。
「待ってろよ。」
僕は天井からぶら下がりゆらゆらと揺れる姉を見て嬉し涙を流していた。
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