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醜い感情
「まったく。あいつ、死ねばいいのに。」
田舎の田んぼ道でワタシはポツリと呟いた。
高校生デビューは華々しいものではなかった。
…理想とおりではなかった。
一ヶ月たって友達がワタシを挟んでけんかをしたのだ。
ワタシはテストが迫っていたのに時間を取られた気分だ。…最悪。
何人を巻き込んでけんかをしたんだと思った。
その時、ワタシは精神的に疲弊しきっていた。
なのにだ。
…突然、イチャイチャしはじめたのである。
ふざけるなっ!!
正直、叫んでやろうと思った。
「こんにちは。そこの貴方。」
「はい?」
「貴方が大嫌いな人、消して差し上げましょうか?」
「え?」
聞き間違えだと思って顔をスマホから上げた。
他の人とは違う雰囲気を身に纏っていて、
目には何もうつっていないようだった。
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