それから

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 ママは湿布というものを貼っていました 擦り傷も消毒してお薬を塗り、絆創膏を貼りました。 35025954-408a-43f3-a483-2504b1a1e1c7 これでもう安心なのです。 『ママはどんくさい~』 きーちゃんお姉ちゃんが何か言っています。 『あの時なぜ帰ってたの?』 『チイコお姉ちゃんは無理やり返されたし、 シナお兄ちゃんは出てこないから、ミドリだけで見張ってました。』 『きーちゃんお姉ちゃんも僕と一緒なら良かったのに~ 僕だけで寂しかったのです!』 『あ、それ無理』ときーちゃん 『なぜ?』 『あたしはみんなと違って大人になってから ママにお迎えされて養子縁組したの』 『ハイ?(;゚Д゚)』 『だから放鳥時間も短いんだよね、あたしすぐ迷子になるから』 そうです。だから僕はいつも、きーちゃんお姉ちゃんの お守りをしているのです。 一番気が合うし、きーちゃんお姉ちゃんは、 僕の言うことは聞いてくれるのです。 ママにも見張っててねと頼まれています。 でも僕も追いつけなくて、迷子になることがあります。 ママも放鳥中は目を光らせていますが、 追いかけるのは僕のお仕事なのです。 前にタンスの上で『ここはどこ?私は誰?』状態で きーちゃんお姉ちゃんは固まっていました。 僕の方が年下なのです、なのに僕が子守りって何? 『いや〜世話焼きの弟がいて助かるわ~』 そういう問題ですか? 僕がムッとするとチイコお姉ちゃんが言います 『あの子は野生で来たからね』 5ce31f50-6ddd-4abc-94d7-c3553c8a4105 (左からミドリ、きーちゃん、シナです) シナお兄ちゃんも言います 『きーちゃんは大人になってから来たのだ~』 『野生で手乗りじゃなかったのだ、ママが手を出すと ケージの中で逃げ回ってたのだ~(--;)』 初耳です! 『えー!Σ(゚Д゚)ママに抱っこされて ハグしてもらってるじゃない』 『今はね』とチイコ 『1年がかりで手乗りになったよね?(* ̄▽ ̄)フフフッ♪』 あ、チイコおねえちゃん。嫌な笑いかたです 『その点、僕は雛の時から養子縁組なのさ』とチイコ 『それを言うならキーちゃんだけ大人だったのだ~ みんな雛でお迎えされたのだ~』とシナ 8a8cbe86-ffb9-430a-8b8f-92b623988482 ミドリは不思議なのです 『どうしてチイコお姉ちゃんは 女なのに僕っていうのかな?』 『あ、それはね~』 『シナ、いらんこと言うな』 『はい、わかったのだ、秘密なのだ』とシナ 『秘密ってヤダー!』 **  実はチイコは自分を雄と思い、育ちました。 私も、2年も雄と勘違い。 3年目で卵を産み、雌と発覚しました。 でもそれはミドリの知らないお話。 **  「みんな掃除終わり、放鳥時間も終わりだから帰ってね」とママ 『まだ、遊び足りない』とミドリ 『僕は帰ろう』 チイコお姉ちゃん、すんなり帰りました。 自主帰宅です。 僕は帰ったチイコお姉ちゃんちの前でまったりします きーちゃんお姉ちゃんも3回旋回して運動してから、 ケージに帰りました だから見張りもやめて、まったりするのです 149683c1-53c0-495f-a80d-37997e38c4eb シナお兄ちゃんも簡単に捕まって返されます。 大きいのに飛ぶの、下手です。 すごくバサバサ、音がしますが余り進みません。 もしかして、僕より下手かも? ちなみにチイコお姉ちゃんは、もちろん上手です。 シナお兄ちゃんはのんびりさんで、動きが鈍いです。 僕? 『捕まるもんか~』 捕まえようとするから逃げました 「ミドリ待って!」 ママ、叫んでいます。 まだあちこち痛そうなのです。 だから僕は帰宅拒否します。 ママ、大人しくしなさい。 用事、用事ってウロウロするのは分かっているのです。 せめて2.3日は大人しくしなさい。 僕は見張るのです 帰宅拒否なのです!
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