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超進化した技術が全てを情報で明示する時代に暮らす現代人が議論している宗教不要論は人類消滅の危機を孕む。
姿に視えない先の未来人が宗教に直接干渉した事は末の滅亡を防ぐ為だろうが、過去と未来が繋がる円環の中で我々が知り得た過去は既に改変されたものだったのだろうか? だとすれば破壊と再生のループは余りにも陰惨過ぎて反吐が出る。
我々調査隊が各種宗教の問題点を炙り出し、後世に伝わる歴史書に敢えて記され無かった未来人の干渉部分を補足修正する事は、目視した黙示録の地獄絵図の後遺を写実主義手法で描く行為だ。それは宗教消滅を望む論者に手を貸すだけだ。
今回の調査隊第一陣が知り得た極小の断片だけでは全容は掴めない。長い歴史の榮業を知る為には、同じ時間を永劫に生きて自らの肉体で体験する特派員が必要だった。
次なる計画のプリプロの為、バッタのプリプリな大臀筋に白羽の矢が刺さった。
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