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「んん、は、ぁ……っ」
「気持ちいい?」
「あ、わ、からな、い」
「痛い?」
「ん、ぁ、っ、痛くは、ない」
「そう……よかった」
色々なものに耐えられなくて、無意識のうちな強く閉じていた目を開ける。思いのほか近いところに周の瞳があって、その琥珀色がなんとも優しげで、そして心底愛おしいと叫んでいて、また恥ずかしくなる。
俺は目を開けることさ必死なのに。周にはまだ余裕があるなんて。
「ああ、すごい……君の中は、こんなにも熱いんだね」
「ば、ばか、そんなこと、言うな!」
「だって本当ののとだから」
「いちいち恥ずかしいんだよ! それに、耳元はダメ……っ!」
低くて穏やかな声が、少し上擦っている。わずかに掠れているのも分かった。口ではこんなにも恥ずかしいことを言っておいて、どうしてお前が照れるんだ。
その間もじわじわと侵入していた魔羅が、ついに最奥に辿り着いた。下生えが肌をくすぐり、太ももが触れ合う。手のひらで直接触れているわけでもないのに、周の魔羅がどんな形で中に収まっているのかはっきりと分かった。
「あ、あ、すごい、ここ、周がいる」
わずかに膨らんだ腹を撫でる。思ったよりも深いところにまで熱は入り込んでいた。ちゃんと受け入れられたことに安堵した途端、何も言わず周が腰を揺らした。
ゆっくりと、あやすように揺すられる。背筋に痺れが走った。
「っ、あ……、っ」
「珠希、力を抜いて」
「そんな、できない、っ」
「食いちぎられそうだ……」
耳元に寄せられた唇から、ぽつりと声が盛れた。その声はひどく苦しそうで、吐息に混じって今にも消えてしまいそうなほどである。
自分の中が、これほどまで周に痛みや苦しみ、快楽を与えているのだと気づいた瞬間、腹の奥がぞわりと疼いた。
「あ、ああっ!」
「は……っ」
自分でも分かる。今、俺の中が周を甘く絞り上げた。奥へ奥へと誘い込むように蠢いている。そして、周に快楽を与えている。内壁でしゃぶりつくす感覚が、次第に苦痛から快楽に変わっていった。
一度自覚したら、もう駄目だった。
「やぁ、あっ、あん、っ、あっ」
「たまき、っ、すごい、絡みついてくる……っ」
「ん! ひぃ、っ、あっ、ああっ……」
腰が容赦なく叩きつけられる。視界の先で、自分の足先が揺れるのが見えた。周が動く度に額から汗が流れ落ちてくる。必死に噛み締めた唇の隙間から、乱れた息がこぼれ落ちていく。
やみくもに伸ばした手が、周の肩に触れる。そのままぎゅっと握りしめられた。開きっぱなしになっている唇を塞がれ、薄い舌がねじ込まれる。苦しいのに、なぜだか安心して、体の力がふっと抜けた。
その途端、腹の奥から強い衝撃が生まれた。じゅわりと蜜が溢れてきて、また甘く痺れる。奥の奥が疼いてたまらない。どうしようもなくて、はしたなく腰をくねらせる。中でビクビク震えている周の魔羅を腹の奥に擦り付ける形になった。
「なに、か、来る……ぅ、っ」
「ん、力抜いて……そう、いい子」
「あぁ、っ、あ、っ、……っ!」
強く抱きしめられ、優しく髪を撫でられる。手つきは優しいのに腰の突き上げは激しく、容赦がない。ぞわぞわ腰から駆け上がってきた快楽から逃れられるわけもなく、掠れた声で名前を呼ばれた瞬間、意識が白く飛んだ。
耳元で低く唸る声がする。中で、周の魔羅がどんな形で放出しているのか、はっきりと分かってしまう。それくらい俺と周は、一つになっていた。
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