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赤ずきんちゃんのロケットは金星を目指して一直線に飛んで行く。
ガオーーガオーー
変な音のロケットが後ろから追いかけて来た。
「赤ずきんちゃん、こんにちは!そんなに急いで、どこへ行くんだい?」
変な音のするロケットに乗っていた狼が、赤ずきんちゃんのロケットに無線で呼びかけて来た。
「金星のおばあちゃんの家に、トンタントロンを届けに行くの」
「そうなんだ。それなら、地球に寄って春の花を摘んで、いっしょに持って行ってあげたらどうだい? おばあちゃん喜ぶと思うよ」
「春の花?いいわね。どのあたりに咲いてるの?私、地球に詳しくないの。狼さん、教えて」
「う~ん。仕方ねぇなぁ。じゃ、いっしょに地球の春の森に行ってみるかい?」
「うん。行きた~い」
狼のロケットと赤ずきんちゃんのロケットは、地球の春の森に着陸した。
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