ともだちってなぁーに

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友達ってなぁーに 春がやってきました。ポカポカと今日も良いお天気です。 えーと村には、動物さんのお家が並んでいました。 ある日、誰かが喧嘩をしていました。犬さんとサルさんでした。 「何でも言いたい事、言うたらええんちゃうわ。」 「ちゃんと考えてしゃべっとるわ。」 「たまには、黙っててくれよ。」 「自分だって、人の事言えやんやろ。たいがい、うるさいよ」 そばにいたネズミちゃんは、ビックリ‼️ 2人が喧嘩しているのをしばらく見ていた、ネズミさんが口を開きました。 「私は、2人が羨ましいよ。私、言い合いなんかした事ない。素の自分でいられる、素直に自分を出せる友達なんかおらへん」 そう言われた2人。 ハッとしました。そして、お猿さんが言いました。 「もうちょっと、考えてしゃべらなあかんなぁ」 「猿さん、ごめんね。」 「犬さん、ごめんね」 「うん。そうだね。ちっちゃい子でもあるまいし、恥ずかしいね。」 2人は握手して仲直りしました。 あらあら、もう、気がつけば、夜になっていました。 夜空を見上げると、キラキラと星がたくさん輝いていました。 「友達ってなぁーに?」 「決まってるじゃないか。大切な大切な宝物さ。ダイヤモンドより、もっともっとすごいんだ。お金では買えない物さ。」3人は、ニコニコしながら言いました。 「おやすみね。又、明日ね…」 ホントは、犬さんとサルさんが、一番仲良しなのかもしれませんね…。 みんなにとって、〝友達ってなぁ〜に。 おしまい
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