滅びゆくにっぽんに生きながら

「日銀は政府の子会社なので60年で（返済の）満期が来たら返さないで借り換えて構わない。心配する必要はない」安部が何故こんなことを言ったか、それは金を刷りまくって防衛費に充てアメリカの兵器をしこたま買う為だ。それもアメリカの言い値でだ。これまでも安倍晋三がトランプの言いなりになって割高の退役した兵器を沢山買わされたのだ。こんな奴が黒田日銀総裁と国の財政を取り仕切っていたから今こそ心配する必要が大いにあるのだ。と言うのは日銀が国債を500兆円以上保有している為に金利を上げると国債の利回りが上がって国債価格が下落して日銀が大損、最悪債務超過になり円の信用を失うから物価上昇を防ぐには金利を上げなければいけないのに金利を上げられず日米の金利差が広がり円安輸入インフレを誘発して、これからも安部に従って黒田は金を刷りまくる方針であるから利上げは決してできないのだ。そうすると、円安輸入インフレが悪化し続け、物価上昇を食い止められなくなる。然るに黒田は国民の民意の低さと嘘が罷り通る風潮を良いことに物価上昇の可能性は極めて低いとして米国などが金利を上げた場合に日本との金利差が広がる可能性は高いが、為替相場にどのような影響を与えるかは一概には言えないなぞと言って煙に巻くことが出来てしまう。　　
　本来、財政法第5条により日銀は政府が発行する国債を直接引き受けることは出来ない。これは戦争に備え、或いは戦争が起きた場合、軍事費を上げるべく金融を緩めろ！金を刷りまくれ！と日銀が政府に命令されることを防ぐ為に制定された法律なのだが、安部は首相になってから黒田と組んで悪知恵を働かせ、一旦民間銀行に国債を買わせ、それを直ぐに日銀が買うという方法で強引に財政法第5条に抵触しないとして金を刷りまくることに成功した。実際には日銀が政府にファイナンスしているのだ。取りも直さず軍事費を調達しているのだ。日銀法も無視してそうやらした安部という男は知れば知る程、瞋恚の情を掻き立てる奴で万死に値する白眼視すべき唾棄すべき蛇蝎視すべき卑劣漢であることが分かるのであって余った国債500兆円が今、何処に眠っているのかと言うと、日銀はまず、それを各民間銀行に流した。アベノミクスの虫のいい想定では設備投資などする為に資金需要が多くなり、各一般企業に金が渡って景気が良くなると見込んでいたのだが、その需要が全くなく、各民間銀行が日銀当座預金口座に積み立てたままになっているのだ。アベノミクスの金融緩和により他の金は何処へ流れたかと言うと、クローニーキャプタリズムによりコネのある大企業や株主を優先して流れて行った訳だ。そしてトリクルダウンも起きず中間層を破壊し、貧富の二極化が顕著になった。
　この失政が明らかになっても疑獄事件を何度も起こしても国会で嘘ばかりついても公の場で失言を繰り返してもメディアは未だに安部晋三を御意見番のように扱い、日本はこれに長年首相をやらしたお陰で怠け者になり、勉強しない国になった、働かない国になったと言って良い。現に世界大学ランキングトップ100に日本の大学は２校しか入っておらず日本でトップの東京大学にしても36位に留まり、OECD加盟国の中で日本は年間労働時間が平均以下で日本人は働き過ぎと嘗て揶揄していた代表格のアメリカよりも少ないのだ。少子化も深刻な問題となった上、文明が進んだ弊害で軟弱になり３Kとして農業や漁業や建築業もやりたがらず東南アジア技能実習生に頼っている位だから軍拡しても兵士定数割れになるんじゃないだろうか。現に自衛隊員は減り続けているから徴兵制を敷くことになるだろう。然もなくば、有り得ないことだけど中国人を傭兵にして人手不足を賄うことになったらゲルマン人を傭兵にしてゲルマン民族に滅ぼされた西ローマ帝国の様に日本は中国に滅ぼされるのではないだろうかと譬えを用いて悲観したくもなる程、情けないことになっている。何せ３S政策により政治に無関心になり堕落する日本人の様に当時のローマも詩人ユウェナリスの言う「パンとサーカス」によって政治的盲目に市民がなって堕落してしまったし、今の日本の様に穀物の輸入なしには食料を賄えず輸入に頼っていたから北アフリカからの穀物輸入が途絶えてから衰退して行ったのだが、コロナ感染拡大で中国の製造業が稼働停止するやら物流チェーンが混乱するやらウクライナ危機の影響やらで輸入が滞り、燃料や食料の輸入依存度が高く資源の乏しい日本は大打撃を受け、金を刷りまくって円安が進むことによって既に高くなっていた物価がコストプッシュインフレで更に高くなった。
　逆に所得倍増計画を打ち出しておきながら公約を反故にして実質賃金は下がり、スタグフレーションを引き起こしている状況に於いて岸田は「インベストインキシダ」とか言って自分に投資を！と世界の投資家や国民に呼びかけた。がめつく溜め込んで金余り気味の富裕層は兎も角も貯蓄もないのに投資なんかできるか！と一般市民の多くが悲憤しそうなものだ。第一、岸田に投資って、つまり日経平均株価がだだ下がり気味なもんだから日本の大企業の株を買ってくれって岸田は言ってるんだが、上がる見込みのある株なんか日本にあるのか？だから「○○の株上がるから買いだよ、俺、岸田だから首相だから信用して買いなよ」とオレオレ詐欺をしているようなもので、もし投資するとしたら円の価値も金利も低くなってるから外貨を買うことになって益々円安が進むだろ、だから岸田は墓穴を掘るようなことを勧めてるのであって日本にとって最大の輸入国である中国と仲良くしていく必要があるのに事もあろうに中国を仮想敵国と名指しして挑発して平和憲法を廃止して防衛費を2倍にして軍拡しようとしているのも墓穴を掘るようなことをしていると言え、愚の骨頂だ。大体、IT技術AI技術世界ナンバーワンでドローン兵器で以て21世紀型の先鋭的な戦争が出来、軍事費が日本の6倍以上の中国に勝てる訳ないんだから防衛費を幾ら拡充したって無駄なんだって！だから予算を社会保障費とか公共事業費とか教育費に充てるべきなのに貨幣増刷以外にも消費税をさらに上げて防衛費に充て国民を益々愚民化させながら苦しめようとしている・・・嗚呼、滅びゆく日本。
　それを余所にホンダビートを売りにユーチューバーをしている某ビートオーナーの動画を視聴していると、蓋し、僕も若い頃はノンポリで知らぬが仏で車に夢中になっていたが、今はここまで述べた通り僕の若い頃より数段やばい社会情勢になっていて自民党に任せていては日本が益々貧しくなりコロナでぼろぼろになりながら嘗ての大日本帝国の出来損ないみたいな国に成ってしまう蓋然性が高いのに、また、原油の需給逼迫、資源価格の高騰、ウクライナ危機、円安などが原因でガソリン価格が上がり続け、カーボンニュートラル実現に向けてガソリン車が近い将来、廃れようとしているのに件のビートオーナーは車離れの進む若者の中にあって珍しく車好きで動画の中で小さい車が好きと言っておきながらバカでかくておまけにガソリンバカ食いのランボルギーニ・ウラカンがビートを横切った日には、「うわあ、かっけえ！鳥肌立つくらいかっけえ！将来の俺の車に決定！俺のチャンネルがもっともっと大きくなったら絶対買っちゃうもんね！だから皆さん応援してね！」とこんな調子で意欲に満ち、希望に満ち、平和ぼけたことを言うのだ。
　徒でさえ何千万もするのに如上の通りアベノミクスの皺寄せで円安輸入インフレが進んで輸入車が高くなり、而もまだまだプレミアムが付くであろうガソリン輸入車に食指が動くというのは余りにも将来が見えていないと言わざるを得ない。
　定めし自民党に忖度する読売新聞が実質賃金は2020年平均と比べると、12％もダウンしているのに物価上昇分を計算に入れず、賃金増加と書き立てるのを額面通り受け取っている一人なのだろうが、コロナ感染に関する大本営発表の如き政府の発表にもミスリードされ、感染拡大していないと信じ、知らぬが仏でいる上に無神経であること夥しくオープンにしたビートで何時でも何処へでも出かけ行く。僕なら感染拡大していることを知っている上、ビートがミッドシップオープンツーシーターという世界的に見ても稀で、とてもちっこい特殊な車と客観視でき、どんな物好きが乗ってるんだろうと好奇の目でじろじろ見られ、或いはビートが公道で楽しむには丁度好い性能を持ち、本田宗一郎の最後の息吹がかかっているお陰か、古き良き時代のホンダF1を彷彿とさせる素晴らしいホンダミュージックを常用域でも聴かせてくれ、元気だった日本を思い出させてくれ、パワーを持て余すことなくファンツードライブを堪能させてくれる、実は僕同様？とても価値ある車なのに、そんな風に理解される訳もないから変わり者だと思われ、いずれにしても笑われることを事前に認識できるから恥ずかしくなって、とてもじゃないが、彼のようには出かけられない。況して大観山のドライブコースのようにポルシェやらロータスやらBMWやら高性能で高級なスポーツカーを駆るセレブの走り屋がビュンビュンぶっ飛ばしている所へ行ってビートで走るというのはとても無理だ。何せビートは高級で高性能な車のオーナーから見れば、しょぼくて非力で遅いと映り、馬鹿にされると思うし、しょっちゅう後ろから煽られ、道を譲らなければいけないことになって、とてもじゃないが、楽しめたものじゃない。
　僕からすれば、そんな憂き目に遭う所へ平気で行ける、人目を気にしない人間、ネガティブ思考にならない人間というものは、生きていく上で良いのかもしれないが、矢張り無神経と言えるだろう。
　自意識過剰になって人目を気にし過ぎるからそう思ってしまうのかもしれないが、一般人から見れば、僕自体特殊だからそうなるのも無理はない。他人は自分が思う程、見ていないと言う人もいるが、僕の場合、憚りながらイケメンだし、異質だからどうしたって見られる。また、他人がどう思おうが、自分の好きなことをすればいいじゃないかと言う人もいるが、僕はどうしても人目を気にする。
　だから僕は車がほとんど走っていない早朝しかオープンにしてビートで走れない。クローズドにしてもそんなに走れない。だから勿体ない気もするが、何せ古い車でオーバーホールしないといけない状態だったからリビルトエンジンに乗せ換えた。そうしたからには出来るだけ走ろうと思う。渋滞を避け、出来るだけ自由に走れる早朝に、そう、僕は人目を気にするのみならず自由に走りたいから早朝を選ぶ。よりよいスポーツドライブを楽しむために、その朝の静けさの中で甲高い咆哮を轟かせながら疾走する姿は、人から狂気する者に見られるかもしれない。しかし、それこそ望むべきことだ。何故ならそれはソクラテスの言う神がかった狂気だからだ。だから僕はガソリン車が廃れるまでビートを高踏的に楽しんで行きたいと思う。これすら甘い望みかもしれないが、幸い、家からちょっと走って郊外に出ればドライブに適したコースが目白押しであるし、僕はぼろいながらビルトインガレージの家に住んでいるから人目を気にせずビートの手入れが出来る。僕にしか味わえない些細な、しかし希少な楽しみである。ところでプー太郎の僕が何でビートに金をかけたり一戸建ての家に住めたりするのかと言うと、或る女の紐だから(笑)