サイコパスな女

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サイコパスな女

牧田警部と盛岡警部はもう一度犬井家にいる女性を呼んだ。そして、九重絵理さん 岩田理恵さん  石田真理さん 本宮良子さん 犬井幸子さん皆さんの部屋をこれから調べさせてください。そう言った。 五人は快く調べてもいいと言ってくれた。 牧田警部と盛岡警部は一人づつ部屋を調べる事が 本当の目的ではなかった。本当の目的は岩田理恵と九重絵理に頼み事をする為だった。 牧田警部と盛岡警部はとある考えが頭にあった。 一人づつ部屋を調べながら牧田警部は盛岡警部に言った。「盛岡警部も同じ考えですか?」 「牧田警部も同じ考えですか?」 二人は「たぶんそうだと思います」そう答えた。 「じゃあ私は絵理さんに頼みます」 「じゃあ私は理恵さんに」二人はこっそり話した。 牧田警部は岩田理恵にこっそり言った。 「この緑の封筒を私にみんながまわりにいる時を見計らって見せてこそこそと私に犯人がわかったので明日の深夜24時にキッチンに来てくださいと今から度々言ってください。 非通知で人を操った犯人は必ずその時間に現れるはずです。大丈夫です理恵さんの命は私が必ず守ります」そう言った。 理恵は「わかりました。警部さんを信じます今からまわりに聞こえるように言ってみます。 牧田警部はサイコパスの犯人の正体はわかってるんですね」岩田理恵は聞いた。 「私の考えが間違っていなければですがね」 その頃、盛岡警部も九重絵理に牧田警部と同じような事を言っていた。 九重絵理も盛岡警部に聞いた 「犯人はもうわかってるんですね」盛岡警部も九重絵理に言った。 「私の考えが間違っていなかったら」そう話した。 その日から絵理と理恵は警部に言われた通りに 「犯人がわかった」そう皆に聞こえるように言った そして、ついに次の日の深夜24時に岩田理恵はキッチンにいた。牧田警部はこっそりと隠れていた。 そこに現れた人物を見た時、理恵は愕然とした。 「えっ?あなただったの~嘘でしょう?」 犯人は言った。 「何で私が人を殺す趣味があるってわかっちゃったのかな~?」 牧田警部と盛岡警部は言った。 「やはり、あなたが非通知の女だったんですね。 九重絵理さん。 哲也さんの文字を一回見ただけではわからなかった人物は井上夫妻と九重絵理さんあなただけだったんですから、本当に昔から哲也さんと仲が良ければ昔の文字でもすぐわかるはずですからね。 あなたは緑の封筒を使って井上夫妻や増田翔太を利用した。なるべく自分の文字を残さないように自分のパソコンを使ってね。 あなたは人を利用して自分はなるべく手を汚さない最も卑劣で冷酷な恐ろしい犯罪者です。 そして他の人の影に隠れて殺人を繰り返していた。井上荘司と一緒にね。 九重絵理さんと哲也さんと腕を組んで歩いていた 写真あれは、哲也さんの彼女の振りをしていたんじゃなかったんですね。 あれは、哲也さんに井上家の秘密を教えてあげるそう言ってあなたをレストランに誘っているところだったんですね。 わざと増田梅香に写真を撮らせてまであなたは 人が~井上家が壊れていくのを楽しんで笑ってい たんですね」 九重絵理は笑いながら「その通りよ」そう言った。 盛岡警部が九重絵理に伝えた事は岩田理恵とは違っていた……。 「明日深夜24時に犯人がキッチンに来ると電話が あったんですよ。気をつけてくださいね」と話しただけだった。 牧田警部は言った。 「今までの非通知の電話を怪しまれずにこっそりと掛けられて、九重和恵さんを怪しまれずに人を使って殺害できるのはあなたしかいないんですよ。 絵理さんの事を調べさせてもらいました。 あなたは和恵さんを慕っていると皆さんに言っていたようだけど、あなたを和恵さんは異常に嫌っていた。和恵さんに哲也さんの彼女はお前だろうと何度も言われて酷い暴言を吐かれていましたね。 あなたはそうとう彼女を憎んでいたはずです。 それなのに大好きな姉さんだと言っていることに はじめから不信感を持っていました。 それに岩田理恵さんが無実の罪を着せられて刑務所に入った時あなたは嬉しそうだった。 斎藤加奈さんもあなたは邪魔な存在でしたね。 井上家の事がばれてしまうと絵理さんあなたが井上荘司と殺害をしていた事までばれてしまう。 あなたは邪魔者は消した方がいいと非通知の電話を掛けて井上夫妻に斎藤加奈さんを殺害させた。 その時、自分は喫茶店一息にいてアリバイを完璧にしていた。 容疑者として始めに牢屋に入って疑われてしまえば警察はその後自分を疑わなくなるそこまであなたは計算に入れていた。 でも、誰かが牢屋に入らないとまた自分に容疑が 向いてしまう。何とかして岩田理恵の無実の証拠を消してしまわないと私の悪事がばれてしまう。 そう思ったあなたは岩田理恵に罪を被せる事を思い付いた。 そこで増田翔太に電話を掛けた。 理恵の証拠を捨てないとあなたの悪事の証拠を警察に渡しますとでも言ったんでしょうね。 それに井上荘司さんが言ってたようですよ。どことなく九重絵理さんにベールの女が似ていたと……」 九重絵理は言った。 「そう、私は幼い頃から凶暴な性格をしていたらしい。だから母は私を可愛がってはくれず怯えた目でいつも私を見ていた。そして私を施設に預けた。 私が人と違うと思ったのは、物心ついてから人が悲しんでいる姿を見るともっと悲しめと心の中で言っていた事だった。 哲也はバイクサークルに入っていたけど、哲也のバイクサークルに入っている人達は皆殺人サークルにも入っている人が多かった。 哲也は初めから両親の事故に疑問を持っていて バイクサークルに入ったのよ。 そして哲也は真っ先に私に疑いの目を向けたのよ。だから私は井上夫妻に殺害してもらおうと思っていたのよ。タイミングよく殺されてよかったわ。 あと、バイク仲間の渡辺剛君木村裕一君三村実優 さんは哲也の事が心配みたいな振りをしているけど、自分達の殺人がばれるといけないから哲也を見張っていただけなのよ。 玲子さんと電話番号交換したのも井上家を探る為よ。一度玲子さんの携帯は増田翔太に持ち去られて捨てられたけどまた電話番号をバイク仲間が教えたのは、玲子さんを見張ってないといつ自分達が捕まるか怖かったからなのよ。 みんな自分が一番大切なのよ。だから私はバイク 仲間にも情報を知らせたわ私も殺人が趣味だとばれると困るからね。でもね~ここまで来たら本当の事を~」 九重絵理がいい掛けた時、犬井社長が来た。 「やめてくれ、それ以上は言わないでくれ」 牧田警部と盛岡警部は「まだ何かあるんですか?」 「何もない早く犯人を連れて行ってくれ」 その時、犬井幸子が来て言った。 「いいのよありがとう私を庇ってくれて」 犬井社長は「いいから君は寝室に行ってなさい」 そう言った。「もう、隠しておけないわ。私も警察に行きます」 「どういう事なんですか?犬井幸子さん警察って?」 犬井幸子は言った。 「私がその殺人サークルの社長です。 そしてばれないようにバイクサークルも作りました。私は自分に容疑がかかりそうになって 自分の子供が事故に合って死ねば自分が助かるだから梅香を利用しました。 酷い母親です。梅香は中学生の頃からクラスメイトをストーカーしていたと聞きました。 私は梅香に近づいて哲也にアピールするように言ったんです。 私が思った通り梅香は哲也のストーカーになった。これは使えるそう思いました」 岩田理恵は犬井社長に言った。 「あなた、哲也を好きだったんじゃないの?」 犬井幸子は言った。 「ただの遊びよ。それなのに本気になっちゃって 困ってたの。だから井上家が怪しい何か隠していると非通知で何度も哲也の電話に電話したのよ。 夫は怒ってね。あんないい青年を騙すんじゃないってね。でも、私は哲也を殺したかっただけ。獲物にしか初めから見えなかった」 牧田警部は犬井社長に言った。 「犬井社長幸子さんのサイコパスに初めから気づいていたんですか?」 犬井社長は言った。「いや、殺人サークルまでこっそり作っていたとは思わなかった。バイクサークルだけだと思っていた。私は哲也君が亡くなる少し前から妻の異変に気が付いたんだ。私は妻を止めたかった~」 まわりにいる警部達は言葉が出なかった。 「じゃあ行こうか。九重絵理さん~犬井幸子さん」 最後の一人の姿なきサイコパスの女の犯人九重絵理と犬井幸子は警察官と一緒に渋谷区渋谷東暑に連行された。 深夜24時犬井家の外はまだ暗かった。 何も知らない玲子達はベッドの中で眠りについていた。 玲子 本宮良子 石野真理が事件の真相がわかったのは次の日の早朝だった。 井上荘司と美智 増田翔太は次の日の朝、 自分達がたった二人の女の手の平の上で踊らされていたことを知って渋谷東署の中で愕然としていた。           完
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