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向田翔琉
向田翔琉と増田翔太の行方は相変わらず三ヶ月たってもわからなかった。
渋谷東署でも、二人の行方を探していた。
岩田理恵は玲子や絵理や真理や良子の証言も虚しく玲子の証拠も失くなりとうとう有罪になってしまった。疲れていた理恵は自白をしてしまったようだ。本当の犯人が見つからないまま犯人は私達の側にいると思うと玲子は怒りで心の中が一杯になっていた。
玲子と同じように絵理や真理や良子も同じ気持ちだった。
渋谷東警察署も必死になって増田刑事と向田警部の行方を捜していた。玲子は携帯を増田刑事に盗まれたと窃盗届けを渋谷東署に提出していた。
その為増田刑事の行方も捜査される事になったのだ。
そんな時、渋谷東署に一本の電話が掛かってきた。
「えっ?本当ですか?これは大変だぞ!」
向田翔琉の上司の東山一郎は側にいた警察の職員
皆に言った。
「皆~聞いてくれ、今電話で聞いたんだが、向田翔琉警部が斎藤加奈さんと同じように川に遺体として
浮いていたそうだ!手の空いているものは急いで現場に急行する事!もしかしたら増田翔太の犯行かもしれない。岩田理恵の犯行を真似したんだと思う。皆、向田の無念を晴らすぞ」
東署の刑事は泣いていた。
「何で?向田さんまで~」
「先輩~まだ早いですよ亡くなるのは~まだまだ教えてもらいたい事がたくさんあるのに~」
渋谷東書の刑事は涙を溜めながら遺体が浮いていた川に向かった。
その後のニュースで玲子は向田刑事が加奈と同じように同じ場所で遺体として見つかった事を知った。
玲子は私がいろいろ調べたばかりに関係ない人が次々に殺害されていく……。もう、諦めた方がいいのか?玲子は自分の心と戦っていた。
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