イタリアンレストラン

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イタリアンレストラン

中村玲子はJR湘南新宿ラインに乗って池袋で乗り換えて東武東上線急行に乗って50分近くかけてやっと川越駅に近づいた。 「次は~川越です。どなた様もお降りの際はお忘れものにお気をつけてください~」社内のアナウンスが流れていた。 「川越~川越~川越です」 中村玲子は川越駅に到着すると駅から10分ほどの「イタリアンレストラントマト」に急いだ。 しばらく歩くと中村玲子は「イタリアンレストラントマト」に到着した。 ドアの前には哲也の友人の木村裕一、渡辺剛 三村実優の三人が待っていた。 「お待たせしました。じゃあ夕食奢るから中に入りましょうか」中村玲子は三人にそう言って店内に 入った。 「それで~その彼女の写真とか持ってるの?」 木村は「哲也がこの店の常連でこの店に来る時は いつも女性と一緒だったとマスターが教えてくれ たんです。僕達が知っているのはそれだけです」 「そう、じゃあマスターに聞いてみましょう。 それより先にお腹空いたでしょう。 何か食べましょう。何がいいかしら?私は当店自慢のオリジナルセットにするわ。ドリンクもサラダもパスタも付いてこの値段はお得だわ」 「僕達も同じものを」 中村玲子は「遠慮しないでいいのよ」 そう言ったが、木村達は同じものを注文すると言って当店自慢のオリジナルセット1000円を注文した。当店自慢のオリジナルスパゲティとサラダと ドリンクとミニデザートまで付いてこの値段はお得だった。 「じゃあこれでいいわね。飲み物はこれね。今店員さんを呼ぶわね」 中村玲子は三人にそう言うと店員に声を掛けた。 「済みません当店自慢のオリジナルセット三つ 飲み物は、ホット珈琲とコーラ二つとオレンジ ジュースお願いします」 店員は「お飲み物はいつお持ちしましょうか?」 と聞いてきたので中村玲子と三人は 「後でお願いします」と答えた。 店員が「当店自慢のオリジナルセット三つと お飲み物がブレンドとコーラ二つオレンジジュースですねお飲み物は後でお持ちします。以上でよろしいですね」 中村玲子は「はいそうです」そう答えた後、早速聞いた。「済みませんこの写真は私の弟なんですけど このお店で女性と会っていたらしいんですけど~ どんな女性かわかりますか?」 店員は答えた「知っていますよ。たまに休みの日に来ますね。ちょうど今日その女性が一人でここに 来ますよ。お一人様で予約が入っていますから。 今は一人焼き肉とか一人カラオケとか流行っていますからね。来たら教えますね食事をしている間に その女性の御客様が来るんじゃないのかしら?」 中村玲子は「そうなんですね。ちょうど予約が入っている時にこのお店に来る事ができてよかった。 きっと哲也が導いてくれたんだわ。ありがとうございます。必ず哲也とこのお店に来ていた女性が来たら私に知らせてください」 店員は「わかりました」そう言って四人に約束した。しばらくすると当店自慢のオリジナルセットが三人分運ばれてきた。中村玲子は食事をしながら 三人にどこで哲也と知り合ったか聞いていた。 三人はツーリングサークルで知り合ったと言って  会社が休みの月二回バイクでツーリングを一日 楽しんでいたと三人は中村玲子に話した。 最近はツーリングサークルに顔を見せなくなったので心配していたと三人は中村玲子に話した。 三人は玲子の知らないバイク好きな哲也の話を いろいろと楽しそうに玲子に話した。 そして、哲也がバイクの手入れもとても楽しそうにしていた事も三人は玲子に話した。 ふと、三人は玲子にある疑問を投げ掛けた。 「哲也のお姉さん。哲也はバイクを命だと言って バイクをとても、大切にしていました。 僕達は今まで哲也のバイクはお姉さんが持って 行ったものだと思っていて何も聞かなかったんですが~バイクはお姉さんが持って行ったんですよね?形見として。 あれから哲也の死の真相を調べていたんですけど~どこにもないんですよバイクが~」 玲子は言った「私は哲也の秘密の彼女の事ばかり考えていてバイクまで気がまわらなかった。 私に免許の事まで隠していたのだから、バイクは 他の場所に隠しているはずよね?」 三人は言った。「この近くのレンタル倉庫に入れていたんです。でも、その倉庫は解約になっていました」玲子は「私はバイクなんて移動していない……それにレンタル倉庫を解約?もしかして犯人が バイクを隠し持っているって事?でも、どうやって本人でもないのに解約なんか?哲也はやっぱり自殺なんかじゃない。殺されたのよ」そう思っていると 店員さんが私達の方にやって来た。 「御客様あそこに座っている女性が先程の写真の方とたまに一緒に来ていました」 中村玲子の席から店員が教えてくれた前方の女性が座っている席を見ていた。 中村玲子はその女性を見て驚いた。 あの女性はomg会社の前の公園で会った。 髪の長いモデルのような背の高いスラッとした女性……。 あの人ははじめから私の事を知っていたんだ。 あの人が……幼い子供がいる人が?哲也の彼女? 女性は中村玲子に気がついて振り向いた。 女性は玲子に言った。 「ここまでたどり着いてしまいましたね。 昼間はごめんなさいね。知らない振りをして、 私もね哲也が殺された真相を調べているの。 哲也の秘密の彼女が哲也を殺したんじゃないかと 私も思ってるの」 玲子逹四人は聞いた。 「あなたが彼女じゃないの?哲也とはどういう関係なの?」 「中村玲子さん。本当の事を知って悲しむと思って言えなかったんだけど……やっぱり知らない方が……哲也にも言わないでほしいと言われていたの」 中村玲子は「哲也の手掛かりになるかも?知れない悲しむ事でも何でも構わないお願い教えて」 女性にそう頼んだ。 哲也とイタリアントマトでたまに会っていた女性は言った。 「そう?いつまでも隠していても仕方ないものね。ショックを受けるかも知れないけどいいの?」 女性は玲子に再度そう言った。それでも玲子は 「覚悟できてるわ何でもいいの哲也の死の真相の手掛かりに繋がるかも知れないから話してほしい」 哲也とたまに会っているというその女性に玲子は 言った。 「そう?わかったわ」そう言うとその女性は 中村玲子に話し始めた。 「中村さんあなたと哲也は本当の姉弟じゃないの あなたは本当は私の姉なの。子供がなかなか 出来なかったあなたのご両親にうちの父の愛人が 産んだ赤ちゃんをあげたのよ。 愛人は赤ちゃんを産んだけど父が本当に愛しているのが母だとわかってね。赤ちゃんだったあなたを うちの母親に押し付けたのよ。 うちに押し付けられて困った父と母は、あなたの お父さんに相談したの。私の父の親友だったあなたのお父さんはそれならあなたを育てたいと言ってきたのだから父はあなたを中村家に託したの。 私が哲也と会っていたのはね。玲子さんにその事を 話して麻生家に入って会社を継いでほしいと哲也に話していたの。そしてあなたの様子を哲也から聞いていたの」 玲子は怒った。「何で?それが本当の事だとして 今さら私を捨てたくせに!」 女性は言った。 「父の名前は麻生和敏。テレビでも有名な麻生製紙の社長なの。跡取りがいないのみんな結婚してしまってるから。もう、結婚していないあなたしかいないのよ。私はね哲也はもしかしたら麻生の跡取りだと勘違いされて殺されたんじゃないのかと思ってるの」 玲子は言った。「もし、それが本当ならあなたを 許さないこんなところでこそこそしているから 間違えられるよ!」 そして女性は言った。 「哲也の秘密の彼女がきっと何か知っていると 思ってるの。私は哲也の彼女はomg株式会社で働いている。九重絵理さんだと思ってるわ」 玲子は九重……。どこかで聞いたような? どこで聞いたのか……。 私が愛人の子供……例え哲也と血が繋がっていなくても私は哲也の姉だと思ってる。 簡単に捨てる父なんて父だとは思わない。 玲子は心の中で誓った。そして彼女に言った。 「ごめんなさい。私は麻生製紙株式会社を継ぐ気はないから。あなたの名前は?」 女性は言った。 「私の名前は九重和恵、夫は九重絵理さんの兄の 九重圭です。私は義理の妹が哲也の秘密の彼女だと疑っているのそして、哲也を殺さなければならない理由があるはずだと~エクレアパン菓子教室に 私は入会したの。義理の妹を調べる為に哲也の死の真相を知る為にね」 中村玲子は言った「何で?哲也の事をそこまで?」 女性は言った。「跡継ぎの事で勘違いされて哲也が殺されたとしたら私の責任ですから」 中村玲子はもうひとつ聞いた 「何で哲也の事を哲也って呼びつけするの?そんなに親しかったの?」  女性は言った。 「哲也と私は高校時代三年間同じクラスで友人だったのよ」 玲子は、そうだったのか~。旧姓麻生さんなんていたかしら? 「そうだったのね。気づかなくてごめんなさい。 私も近々エクレアパン菓子教室に入って探ろうと 思っています。この三人の哲也の友人と一緒にね」 中村玲子はそう言って三人と一緒に店を出た。
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