15人が本棚に入れています
本棚に追加
2022年7月3日(エンゼルケア)
新作短編の「エンゼルケア」を投稿しました。久しぶりに小説を書いて、楽しかったです。
この話を書くことにしたのは、所謂「難病系」と呼ばれる小説に出会ったからです。大きな病を持った少年少女が死に抗いながら、何かを残す。「君の膵臓をたべたい」がその典型かも知れません。
この作品ではクローバーが大きな鍵を握っています。ここからはネタバレになりますのでお気をつけて下さい。考察を自分でしたいという方も、見ない方がいいかもしれません。
下に書かれてあるのは僕の「考察」なので。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
難病系の作品では大抵ヒロインやヒーローがいて、恋をして、漠然とした何かを得てこの世を去ります。僕はそんな作品が好きなのですが、ふと思いました。そんな人なんて中々いないと。
この作品でも父親は面会に来ず、ヒロイン的な人は別の彼氏と遊んでいました。岡野にとっては絶望的です。
僕が言いたいのはヒロインが不在で、父親がいなくても、彼は幸せだったという事です。
赤の他人のカメラマンと、たった1ヶ月の間に、彼らは希望を得る事が出来ました。
学校で同級生でも無くて親族でもない。今道をすれ違っただけの人が、いつか大事な人になる事があるかもしれない。そんな事があればいいなという思いを、この作品に込めました。
長々と語ってしまいすみません。
最初のコメントを投稿しよう!