2022年7月3日(エンゼルケア)

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2022年7月3日(エンゼルケア)

新作短編の「エンゼルケア」を投稿しました。久しぶりに小説を書いて、楽しかったです。 この話を書くことにしたのは、所謂「難病系」と呼ばれる小説に出会ったからです。大きな病を持った少年少女が死に抗いながら、何かを残す。「君の膵臓をたべたい」がその典型かも知れません。 この作品ではクローバーが大きな鍵を握っています。ここからはネタバレになりますのでお気をつけて下さい。考察を自分でしたいという方も、見ない方がいいかもしれません。 下に書かれてあるのは僕の「考察」なので。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 難病系の作品では大抵ヒロインやヒーローがいて、恋をして、漠然とした何かを得てこの世を去ります。僕はそんな作品が好きなのですが、ふと思いました。そんな人なんて中々いないと。 この作品でも父親は面会に来ず、ヒロイン的な人は別の彼氏と遊んでいました。岡野にとっては絶望的です。 僕が言いたいのはヒロインが不在で、父親がいなくても、彼は幸せだったという事です。 赤の他人のカメラマンと、たった1ヶ月の間に、彼らは希望を得る事が出来ました。 学校で同級生でも無くて親族でもない。今道をすれ違っただけの人が、いつか大事な人になる事があるかもしれない。そんな事があればいいなという思いを、この作品に込めました。 長々と語ってしまいすみません。
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