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俺があんなこと言わなければ…何もかもが変わっていたかもしれない。
本当に後悔しかない…
離れて一年。
年を重ねるにつれ少しずつ一年が早く感じていたのに、この一年はとても長くて苦しかった。
一度も智恵を忘れられなくて、智恵との時間を思い出して、嬉しくて辛かった。
少しだけ置いていた智恵の荷物があるだけで幸せだった。
それに兼…あいつには感謝してもしきれない。
あの時兼に話をしてなかったら…俺は荒れてたと思う。
酒に溺れてたかも…
仕事なんて手に付かなかったかも…
そのくらいボロボロになっていたと思う。
で、最後…。
あの合コンでやらかしてしまった。
女に好かれてもこんなに嫌だと思ったのは、初めてだった。
それくらい頭の中も心も智恵でいっぱいだった。
そんな智恵にも迷惑かけた。
久々に逢えたのに、目は少ししか合わなくて…
言葉や仕草は他人行儀で…
触ろうとすればスッと避けられ…
どうしても温もりを感じたくて、智恵が目の前に居る証が欲しくて…
後ろから抱き締めたのに…触ってもくれなかった…
それに…俺がやったネックレスも外されてた…
完全に負けた…終わったと思った…。
だから今日はもう来ないと思う。
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