栄華

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名は伏羲、 勇者で知られた毒龍のお供だが、 毎回毒龍が一頭で無双するので、 実態は仲間でなくパシリだった。 「よっしゃー!この辺りの獣神族、 虫神族の駆除完了! 生意気な神人族どもも成敗! これで龍神族の一般龍が襲われない! 伏羲!奴らの死体を片付けとけ! 俺はこれから雌達と交尾だからな!」 「へーい…」 毒龍はその名の通り、 毒を撒き散らして敵を溶かすので、 地表が汚染されがち。 他の龍神族は死体処理したがらず、 いつも伏羲の役目だった。 伏羲は毒龍の毒に耐えれる、 初歩的な魔力を持っていた。 後に外気功と呼ぶ事になる、 気の操作である。 そして毒された死体を片付け、 龍神族には基本装備である火炎放射で、 荼毘に帰すのだ。 「ふう、ようやく終わった…」 モテない伏羲は交尾相手居ないが、 帰宅した巣には恐ろしい雌が襲い掛かってきた。 「ただいま~」 「ウオオォ!お帰りお兄ちゃん!」 「ヒッ!女媧!?」
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