第1話

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第1話

「う~ん」 カーテンの隙間から漏れてきた光がまぶしくて、なかなか目を開けられない。「起きなきゃ」と思ってはいるものの起きられないでいる。 目を閉じているからだろうか、朝から嗅覚がいい香りをキャッチ。自分のシャンプーの香りじゃないことは確かだ。何というか甘くて男性さを感じさせる好みの香りがする。思わず香りを吸い込むように呼吸した。 「スー、スー…」 香りに気を取られていたが、寝息がすぐそばで聞こえることに気づいた。目を閉じているから夢でも見ているのかと思ったけど、何かがおかしい。ぼんやりしまくっている頭で考えていても仕方がないと思い、そーっと薄っすら目を開けてみた。 「!!」
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