11. 木の芽どき

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11. 木の芽どき

春から夏にかけての季節の変わり目という のは、天気が変わりやすく、気温や気圧の 気候変動が激しくなる。 それによって、人も自律神経や交感神経が 乱れやすくなり、ホルモンバランスが崩れて 体調が悪くなったり、ストレスがたまり 情緒不安定になったりする。 そして春は、動物でいうところの発情期。 「春は変質者が多い」と言われるのは このためだ。 寒い冬の間、蓄えてしまった欲望が、 暖かい春となり、分厚いコートを脱ぐと共に 爆発! 開放的になり、体を伸ばしたくなる春は、 同時に興奮と奇行という厄介なものを連れてくる。 「木の芽どき」にはご注意を......
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