維士 信一と再び

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維士 信一と再び

2012年 春 月曜日 維士  昨日の対談の後、大ちゃんと一言も喋らず帰った、  無人駅に着いた時、大ちゃんは何か言いたそうだったが、 「今日はありがとう、じゃあ」と、僕が言って家路に、その後ろ姿に「明日な」って声をかけてくれた。    せっかく収まっていた信ちゃんが、僕の中で動き回る。  あの変わりようは何なんだ、あの対談は何の為に、途中を飛ばしたのは何故、変わった姿を僕に見せたかっただけか。 「生きたい、そんな事、言うなよ」と、独り言が口から漏れた。
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